ジョコビッチ主催大会に続き、またパーティー満喫…問題動画が拡散される事態に 男子テニスの世界ランク7位アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、ベルリンで行われるエキシビション大会(13~19日)に出場できない可能性が浮上している。ズべレフは、…

ジョコビッチ主催大会に続き、またパーティー満喫…問題動画が拡散される事態に

 男子テニスの世界ランク7位アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、ベルリンで行われるエキシビション大会(13~19日)に出場できない可能性が浮上している。ズべレフは、同1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が主催し、複数の新型コロナウイルス感染者を出したチャリティー大会に参加。その後に同大会とは無関係だった別のパーティーに参加した様子を動画付きで報じられるなど非難の的となっており、エキシビションの主催者が“締め出し”の検討に乗り出した。複数のドイツ紙が報じている。

 ズべレフ“締め出し”の可能性を報じたのは、ドイツ高級紙「南ドイツ新聞」だった。「羽目を外す者は追い出される」の見出しで記事を掲載。「ベルリンのツアーを主催するエドヴィン・ヴァインドーファーはアレクサンダー・ズべレフと契約を結んでいる。しかし、先日の過ちにより彼(ズべレフ)が来るかどうかは分からなくなった」と伝えている。さらにヴァインドーファー氏はこう語っているという。

「この大会において寛容はゼロだ。もし、選手の中に今週パーティーをやろうとする者がいるのなら、その選手は除外することになる」

 同氏の言葉を受け、記事では「つまり彼(ズべレフ)は排除ということだ」と説明。ベルリン市議会は大会開催に向けて59ページにも及ぶ厳しいガイドラインを作成し、選手、スタッフ、報道陣、観客の行動の指針を定めているという。

 ジョコビッチは主催した「アドリア・ツアー」で十分な感染対策を講じておらず、大会時のパーティーで騒ぐ姿も公に。複数の感染者が出たことで非難を浴びた。同大会に出場し、パーティーにも参加ていたズべレフは大会後に自主隔離に入るとしていたが、再び別のパーティーに参加。楽しむ様子の動画が拡散してしまった。

 記事によると、ヴァインドーファー氏は「ジョコビッチはアドリア・ツアーで最悪のことをやってしまった」と言及。話がズべレフのことに及ぶと「サーシャ(ズべレフ)は1度ならず2度も過ちを犯したんだ!」と電話口にも伝わるほどの怒りを見せていたという。ズべレフは再びパーティーに参加し、反省していないと捉えられかねない行動をとってしまった。

 しかし、同氏はズべレフにチャンスを与える可能性も口にしているようだ。

ヴァインドーファー氏が提案「ズべレフの選択肢は2つ」

「ズべレフの選択肢は2つ。まだ決めていないが、彼の行動を契約違反とみなすかどうか。もう一つは、彼に『サーシャ、2度目のチャンスを与えるからここでは厳しい行動規範が定められている』と伝えることだ。彼が今回のことを真剣に受け止め、謝罪をしてくれるのであればうれしい。ベルリンでしっかりとした行動を取ってくれるのであればチャンスを与えられるだろう」

 大衆紙「ハンブルガー・モルゲンポスト」も「コロナ騒動 ズべレフ、ベルリンのツアーから締め出しか?」の見出しで報道。「ドイツのプロテニス選手やニック・ホフマンは『advantage tennis podcast』で『スベレフは今、メディアの人気者ではない。そこにきてあの行動だからね。動画を見て、どうしてこんなことをしてしまったんだと思った。ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルのようなトップ選手から学べるのはプレーだけじゃない』と語っている」としている。

 競技とは別の部分で話題となってしまったズべレフ。大会参加はかなうのだろうか。(THE ANSWER編集部)