ジャレル・ミラーが再三の違反、英注目「ミラーは確かにWBCから追放された」 昨年、世界挑戦まであと一歩だったヘビー級のジャレル・ミラー(米国)が、薬物検査に関する再三の違反でWBCから追放処分を受けていた。英メディアが報じている。 ミラーは…

ジャレル・ミラーが再三の違反、英注目「ミラーは確かにWBCから追放された」

 昨年、世界挑戦まであと一歩だったヘビー級のジャレル・ミラー(米国)が、薬物検査に関する再三の違反でWBCから追放処分を受けていた。英メディアが報じている。

 ミラーは昨年6月に3団体同級統一王者アンソニー・ジョシュア(英国)に挑戦予定だったが、薬物違反でビッグマッチを棒に振った。代役で出場したアンディ・ルイス(米国)が番狂わせの王座奪取。ミラーはWBAから受けた6か月の活動停止処分などが明け、今月9日に米ラスベガスでジェリー・フォレスト戦を予定していた。

 しかし、またも薬物検査で陽性反応を示し、試合に出られなくなった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は公式ツイッターに「管理機関の薬物検査プログラムに参加しなかったことを理由にWBCから3年間の“追放”処分を受けていた」とつづって記事を掲載。WBCのマウリシオ・スライマン会長はこう語っているという。

「ミラーは確かにWBCから追放された。というのも、薬物検査プログラムに参加しなかったからだ。1度ではなく、2度もね」

 スカイ・スポーツは「(同会長が)3年間の追放処分を受けていることを認めた」と説明。さらに“追放”に至った経緯を紹介している。

追放に至った経緯とは「WBCが書類を再送したが…」

「ミラーは過去にランク1位となった際、WBCから書類を送付されて3か月の記入期間を与えられたものの、対応を怠った。ミラー側は書類を受け取っていないと主張。それに対してWBCが書類を再送したが、2度目も反応なし。その後、3年間の追放処分を受ける」

 記事によると、WBCの各階級上位15人のボクサーは「クリーン・ボクシング・プログラム(薬物検査プログラム)」の受講を求められるという。さらに禁止薬物などの使用がないか、ランダムで非公表の薬物検査を受けなければならないと説明している。

 ミラーの将来的なWBCのタイトル挑戦について問われたスレイマン氏は「推測はしたくない。“もしも”の話は好きではないんだ」と話しているという。ミラーが表舞台に戻ってくることはあるのだろうか。(THE ANSWER編集部)