オリックスは史上初の同一カード6連敗 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3か月遅れて6月19日に開幕したプロ野球。開幕3連戦を終え、23日からは6連戦がスタートした。パ・リーグ球団は未知の同一カード6連戦が始まり、まず最初のカードを終えた…

オリックスは史上初の同一カード6連敗

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3か月遅れて6月19日に開幕したプロ野球。開幕3連戦を終え、23日からは6連戦がスタートした。パ・リーグ球団は未知の同一カード6連戦が始まり、まず最初のカードを終えた。

 そこで6月23日から6月28日までの各球団の選手成績を検証。2020年のプロ野球第2週の週間ベストナインをFull-Count編集部独自に選出した。今回はパ・リーグ編だ。

【パ・リーグ第2週】
1 ロッテ 6勝0敗0分
2 楽天 4勝2敗0分
2 西武 4勝2敗0分
4 日本ハム 2勝4敗0分
4 ソフトバンク 2勝4敗0分
6 オリックス 0勝6敗0分

 パ・リーグはロッテが同一カード6連勝をマークし第2週、そしてシーズン順位でも1位となった。対するオリックスは史上初の同一カード6連敗で開幕から苦しい状況。ソフトバンクも西武に3連敗を喫するなど負け越し。

【パ週間ベストナイン】
先発 則本昂大(楽天)
救援 ギャレット(西武)
捕手 太田光(楽天)
一塁 山川穂高(西武)
二塁 浅村栄斗(楽天)
三塁 レアード(ロッテ)
遊撃 茂木栄五郎(楽天)
左翼 スパンジェンバーグ(西武)
中堅 荻野貴司(ロッテ)
右翼 ロメロ(楽天)
DH ブラッシュ(楽天)

ロッテ、楽天勢が好調をキープ、楽天の太田は捕手ながら打率5割

 23日から28日の1週間で特に活躍が光ったのは同一カード6連勝をマークしたロッテと4勝2敗と勝ち越した楽天勢だ。その中でも際立ったのは楽天の正捕手としてチームを支え打撃でも貢献した2年目の太田だ。日本ハムとの6連戦では16打数8安打2打点をマーク。5本の二塁打を放つなど長打を積み重ねOPSも1.368と驚異の成績を残し得点圏打率も5割と文句のつけようがなかった。

 オリックスから移籍したロメロも右翼、DHで出場し22打数11安打の打率5割、2本塁打4打点。28日は無安打に終わったが26、27日は2試合連続で猛打賞と大爆発した。DHで大きく目立った選手は現れなかったがブラッシュは打率2割ながら出塁率.370、7打点をマークしており貢献度は大きかったと言える。

 首位ロッテは打撃も好調。第2週目でレアードは打率.348、4本塁打、6打点と主軸としてしっかりとした数字を残した。三塁には楽天の鈴木も23打数9安打、打率.391、5打点と好成績を残しており激しい争いとなった。

 中堅では荻野がリードオフマンとして打率.364、出塁率.462、3盗塁と活躍。日本ハムの西川も打率.360、1本塁打、出塁率.467と甲乙つけがたい成績を残したがチームの好調を支えている荻野を推す。西武の山川は第2週でリーグトップの5本塁打と“キング”の実力を見せつけている。

 最後に投手。先発では開幕から2連勝を飾った楽天の則本昂を選出。26日の日本ハム戦では7回4安打1失点、10奪三振の快投を見せつけた。7回途中無失点の楽天・弓削、6回途中無失点のロッテ・岩下も好投を見せたが則本昂を選出した。

 リリーフは4試合に登板した西武のギャレットを選出した。24日のソフトバンク戦では2四球も絡み1回1失点だったが26日からの3連投では計3イニングで無安打6奪三振無失点。150キロを超える直球とスプリットを武器にホークス打線を圧倒した。昨年からチームの課題だった中継ぎ陣に強力な助っ人右腕が現段階で加わったとみていいだろう。(Full-Count編集部)