28日、エキシビションマッチ「チャレンジテニス」の第2日が行われ、無観客で日本男子のトッププロたちが真剣勝負を繰り広げた。【実際の動画】国枝慎吾がダニエル太郎の本気のサーブをリターン!この無観客エキシビションマッチは、ダニエル太郎(日本/エ…

28日、エキシビションマッチ「チャレンジテニス」の第2日が行われ、無観客で日本男子のトッププロたちが真剣勝負を繰り広げた。【実際の動画】国枝慎吾がダニエル太郎の本気のサーブをリターン!この無観客エキシビションマッチは、ダニエル太郎(日本/エイブル)と国枝慎吾(日本/ユニクロ)の呼びかけに応じて、日本国内在住の男子トッププロテニス選手9名と男子車いすテニス選手2名が、27日と28日の2日間にわたり、夢の熱戦を繰り広げる特別イベント。

今回はTeam TaroとTeam Shingoの2チームに分けての団体戦で、1試合45分で総獲得ゲーム数を競うという特別なルール。また線審やボールキッズはなしなど、万全の新型コロナウイルス対策の中で試合が行われる。そのため、選手は自身でボールを回収したり、タオルを取りに行ったりしている。

第2日でひときわ盛り上がったのは、シングルス選手と車いす選手がペアを組んで行われた新しい試み「ニューミックス」。ダニエル/荒井大輔(日本/BNPパリバ)対西岡良仁(日本/ミキハウス)/国枝だ。シングルス選手が打つ際はワンバウンドで、車いす選手が打つ際はツーバウンドまで可能というルール。

新しい試みのためどう展開されるか注目されたが、内容はまさに真剣勝負。中でもダニエルと国枝の本気のラリーがハイライトとなった。ダニエルは国枝に対し本気のサーブを打ち、国枝も車いすを前に突進させながら返す。国枝も意識してダニエルを狙い、何度も激しいクロスラリーが展開され、車いすの国枝が打ち勝つ場面もたくさんあった。

このエキシビションマッチの模様はYouTubeでもライブ配信されたが、チャット欄には「ガチ感がすばらしい」、「ダニエルのガチさが余計に試合をおもしろくしてる」、「国枝選手の車いすワークが速すぎる!!」、「このダブルス見てると人の可能性の大きさを感じるなぁ」といったコメントが溢れ、「ニューミックス」の可能性を感じさせた。

国枝の試合後のコメント

「太郎選手のサーブが容赦なかったので、なんとかリターンエースを決めてやろうと思いましたがさすがにそれは出来なかったです。でも反応は出来ていたのでそれは良かったです」「(車いすテニスは)健常者と一緒にやれるというのが一番の魅力だと思います。今日は車いすテニスの垣根の低さを見せられたかなと。この大会はコロナ対策を徹底して開催しているので、こういった条件下であればテニスができるというメッセージになればと思っています」

ダニエルの試合後のコメント

「本当に開催出来てよかったです。他のイベントもこれを一歩目として、安全なテニスのイベントが出てくればなと思います」「みなさんこの週末観てくれてありがとうございました。安全にテニスが出来るというのが見せられたと思うので、みんなもテニスをやるときは、安全にソーシャルディスタンスを保ちながらやってみてください」

2日間の対戦結果は以下の通り。

第1日

Team Taro 23-27 Team Shingo

①斉藤貴史 5-6 中川直樹

②綿貫陽介 5-4 守屋宏紀

③添田豪 4-4 伊藤竜馬

④【車いすテニス】荒井大輔 3-8 国枝慎吾

⑤ダニエル太郎 6-5 内山靖崇

第2日

Team Taro 28-32 Team Shingo

①斉藤貴史 3-5 守屋宏紀

②綿貫陽介 5-5 中川直樹

③綿貫陽介 5-6 伊藤竜馬

④添田豪 4-4 内山靖崇

⑤ダニエル太郎 7-4 西岡良仁

⑥【ニューミックス】ダニエル太郎/荒井大輔 4-8 西岡良仁/国枝慎吾

○出場選手

・Team Taro

ダニエル太郎(日本/エイブル)、添田豪(日本/ GODAI)、綿貫陽介(日本/日清食品)、斉藤貴史(日本/橋本総業ホールディングス)、荒井大輔(日本/BNPパリバ)

・Team Shingo

国枝慎吾(日本/ユニクロ)、西岡良仁(日本/ミキハウス)(28日のみ)、内山靖崇(日本/積水化学工業)、伊藤竜馬(日本/北日本物産)、守屋宏紀(日本/北日本物産)、中川直樹(日本/橋本総業ホールディングス)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「チャレンジテニス」でのダニエル太郎と国枝慎吾