新型コロナウイルスの陽性者が続出し批判を浴びている、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)主催の「アドリア・ツアー」。先日ジョコビッチの父親は、陽性者の一人であるグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のせいにする発言をしたが、これをニック・キリオ…

新型コロナウイルスの陽性者が続出し批判を浴びている、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)主催の「アドリア・ツアー」。先日ジョコビッチの父親は、陽性者の一人であるグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のせいにする発言をしたが、これをニック・キリオス(オーストラリア)が批判した。【実際の画像】キリオス、ジョコビッチの父親を批判

豪Yahoo! Sportによると、ジョコビッチの父親はクロアチアのメディアに対し「何故こうなったのか?それはあの男(ディミトロフ)がどこでか知らないが、病気になったからだ」「彼はクロアチアとセルビアの私の家族にダメージを与えた」と、ディミトロフの責任だと発言。

これに対し、キリオスは自身のInstagramストーリーズで「いや、責任をなすりつけるな」と非難している。

大会出場者の中で最初に陽性が確認されたのはディミトロフだが、感染ルートは不明。ただそもそも各々の生活があるため、他人との何らかの接触機会がある時点で、感染リスクがゼロになることは決してない。

ただ今回の「アドリア・ツアー」では、選手間で距離を取らずに肩を組んだり、マスクもなしにハグや握手をしていた。それどころか、ベオグラードでの大会後には、ナイトクラブで半裸になって騒ぐなどもしていた。またベオグラード、ザダルともに観客をある程度入れていたが、マスクをしている者は少数で、充分な距離を取っているとは言えなかった。必要な対策がされていたとは言えないだろう。

現時点では、出場者からはディミトロフ、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)、ビクトル・トロイツキ(セルビア)、ジョコビッチの4人が、その他にもジョコビッチのコーチであるゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)などの感染が確認されている。

もし必要な対策が充分になされていたのであれば、ここまで感染が広がることはなかったかもしれない。

(テニスデイリー編集部)

※写真はキリオス(左)とジョコビッチの父親(右)

(Getty Images)