マンチェスター・ユナイテッドは27日、FAカップ準々決勝でノリッジと対戦し、延長戦の末に2-1で勝利して準決勝進出を決めた。 新型コロナウイルスの影響で、3月5日のダービー・カウンティvsマンチェスター・ユナイテッドを最後に中断していたFA…

マンチェスター・ユナイテッドは27日、FAカップ準々決勝でノリッジと対戦し、延長戦の末に2-1で勝利して準決勝進出を決めた。

新型コロナウイルスの影響で、3月5日のダービー・カウンティvsマンチェスター・ユナイテッドを最後に中断していたFAカップ。8月1日に予定されている決勝戦に向けて、いよいよ再開となった。

同大会において、ユナイテッドとノリッジの対戦は1993-94シーズン以来のこと。直近の試合から中2日ということもあり、メンツをやや落としたユナイテッドはなかなか攻撃の形が作れないまま時間を浪費していく。

7分にリンガード、13分にブルーノ・フェルナンデスがシュートを狙っていったが、どちらも相手のブロックに遭いノーチャンス。その後もシュートは重ねていくものの、ノリッジを脅かすまでには至らない。

一方のノリッジもリズムに乗れないでいたが、43分にビッグチャンス。左サイドをドリブル突破したキャントウェルの折り返しをルップがシュート。だが、こちらもブロックされ、ゴールには届かなかった。

互いに枠内シュート0で迎えた後半戦。意外にも立ち上がりに試合が動いた。51分、ユナイテッドはショーが左サイドからクロスを上げると、ボックス中央のマタの競り合いからボールが高く上がると、今季の公式戦で4度目の先発出場となったイガロがこれを押し込んで先制点を挙げた。

63分にユナイテッドは一度に3選手を入れ替える。ジオゴ・ダロト、リンガード、マタを下げて、B・ウィリアムズ、ラッシュフォード、グリーンウッドを投入した。

先制したこともあり、後半はユナイテッドの流れだったが、ノリッジは75分、ブエンディアからパスを受けたキャントウェルがボックス手前から右足一閃。強烈なシュートがゴール右に突き刺さった。

ワンチャンスをモノにされたユナイテッドはその直後にマクトミネイとフレッジを下げてマティッチとポグバをピッチへ。

同点のまま迎えた89分、ボックス手前からゴール前に飛び出そうとしたイガロを、ノリッジのT・クローゼが抱きかかえるように妨害してしまい一発退場に。

これで数的有利となったユナイテッドだが、90分で決着をつけられず延長戦へ。延長前半6分に、6人目の交代枠としてマルシャルをバイリーに代えて投入する。

延長戦の構図は完全に守りのノリッジと攻めのユナイテッド。なかなか崩せない展開に業を煮やしたポグバがミドルシュートを狙うが、GKクルルに上手く処理された。

延長後半7分にCKからマグワイアのヘディングシュートが飛び出すが、ここもGKクルルがビッグセーブ。B・フェルナンデスのシュートもはじきかえされる。

このままPK戦に突入するかに思われた延長後半13分、ゴール前にボールを送りイガロやマルシャルが絡んだ混戦の中から、ゴール前に張っていたマグワイアが押し込み決勝点。

昨季は準々決勝ででウォルバーハンプトンに敗れたユナイテッドにとって、決勝まで進んだ2017-18シーズン以来の準決勝進出となった。