テニスの「全米オープン」で過去6回優勝しているセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が、同大会で今年新たに採用されたのと同じサーフェスのコートを自宅に設置したことが話題を呼んでいる。豪ニュースサイト…

テニスの「全米オープン」で過去6回優勝しているセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が、同大会で今年新たに採用されたのと同じサーフェスのコートを自宅に設置したことが話題を呼んでいる。豪ニュースサイトnine.com.auが報じた。【動画】2019年全米オープン女子決勝戦

「全米オープン」大会ディレクターは「セレナが入手したレイコールドのサーフェスは今年の“全米オープン”と“ウェスタン&サザン・オープン”で使用されるのと同じものです。裏庭に新しいコートを作ってトレーニングしているそうです。彼女はツアーの再開を楽しみにしています」と語った。

「全米オープン」は8月31日から始まることになっているが、新型コロナウイルスのパンデミックのせいでツアーは中断され誰も満足にプレーができていない状態で、セレナが自宅で大会と同じサーフェスのコートで練習できることは不当に有利なのでは、と懸念する声もある。

「全米オープン」のサーフェスは1978年以来ずっとデコターフだったが、今年からレイコールドに変更になった。

テニスレジェンドの一人であるトッド・ウッドブリッジ(オーストラリア)はセレナに対する懸念を一蹴。「SNSで騒いでいる人がいるようだけど、不当とか、そんなことはない。たとえば昔パット・キャッシュ(オーストラリア)とステファン・エドバーグ(スウェーデン)のコーチは“全豪オープン”と同じサーフェスのコートを持っていて、そこで練習できるのは彼ら二人だけだった」

「僕はウィンブルドンの会員だったから、大会前にも会場で練習することができた。そういう特典は、常にある。でも“全米オープン”が採用したサーフェスは普通に買えるものだ。どこのテニスクラブでも誰の家にでも設置できる」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全米オープン」でのセレナ

(Photo by Michael Owens/Getty Images)