野球解説者の野口寿浩氏がネクストバッターズサークルで見たポイントとは?

■巨人 5-5 広島(25日・東京ドーム)

 広島の堂林翔太内野手に3年ぶりの一発が飛び出した。25日の巨人戦(東京ドーム)に「7番・一塁」で出場し、2回2死二塁で、左翼の2階席看板横の壁に直撃する衝撃の特大1号2ランを放った。覚醒を予感させる一撃に、現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、2017年から2年間ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は「一過性ではなく、再ブレークするかもしれない」と解説した。

 堂林は試合前まで16打数6安打、打率.375と好調をキープ。この日も2回の本塁打に続き、7回は逆転の口火を切る中前安打を放った。打席の表情には自信がうかがえる。

「2桁の本塁打を打った2012年頃のようなメンタルに戻ってるのではないでしょうか。技術的にはトップからの重心移動(の大切さ)を意識しているように見えます」

 野口氏は堂林の打席に入る前の仕草に注目した。ネクストバッターズサークルで、トップから重心移動する動き、特に下半身を意識し、スローモーションでチェック。打席で意識する体の順番を確認していた。

「この体や足の一連の動きは、ネクストで鈴木誠也選手が同じようなことをやっているのを見ました。彼の重心移動の仕方も同様です。堂林選手からすれば鈴木選手は年下ですが、いいお手本になっている。他にも(状態の良い)ポイントはあるかもしれませんが、鈴木選手も状態がいいですから、彼らの中で、同じ打撃の確認事項があるのかもしれませんね」

「さらに自信が伴えば、もっと大きく見える」

 実際に鈴木と堂林は一緒に自主トレを行い、年上だが、後輩からのアドバイスを取り入れているという。この日は鈴木が4番、堂林が7番。前で打席が見られるため、イメージもしやすい。

「(鈴木から)打撃のアドバイスをもらっているのだと思います。今は、確認しながら打てているので、一過性ではなく、再ブレークするのではないかという気がしています。チャンスをつかんでほしいですね」

 しっかりと自分が確認する事項が頭の中に入り、修正もすぐにできている点をポイントに挙げた。183センチ、88キロという体格。野口氏は近くで見た堂林の姿に驚かされたことがある。

「ものすごく、体が大きいんです。ガッチリしているといいますか……。さらに自信が伴えば、もっと大きく見えると思います。鈴木選手のように」

 打席でも体が大きく見られれば、投手は萎縮する。相手へ恐怖も与えられる。今年の堂林はさらなる飛躍の可能性を感じさせる。(Full-Count編集部)