サンプドリア戦で圧巻のドッピエッタを達成したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが、ローマでの得点記録において歴代5位タイに浮上した。クラブ公式サイトが伝えている。 ローマは24日、リーグ再開初戦となったセリエA第27節のサンプ…

サンプドリア戦で圧巻のドッピエッタを達成したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが、ローマでの得点記録において歴代5位タイに浮上した。クラブ公式サイトが伝えている。

ローマは24日、リーグ再開初戦となったセリエA第27節のサンプドリア戦を2-1で競り勝った。

昨季終了までクラブを率いたレジェンド指揮官、クラウディオ・ラニエリ監督を無観客のオリンピコで迎えることになったローマは、立ち上がりから優位に試合を運ぶ。だが、11分に自陣深くでのミスからFWマノロ・ガッビアディーニに先制点を奪われ、前半を1点ビハインドで終えることに。

後半も攻勢は変わらずも相手GKエミル・アウデーロが再三の好守で立ちはだかり、ゴールが遠い。それでも、64分にMFロレンツォ・ペッレグリーニ、85分にMFブライアン・クリスタンテという途中出場の2選手からのループパスに反応したジェコが、いずれも見事なダイレクトボレーで合わせ、チームを逆転勝利に導いて見せた。

そして、このドッピエッタによってローマでの通算得点数を104ゴールに伸ばした頼れるカピターノは、1959年から1965年まで在籍していた元アルゼンチン代表FWペドロ・マンフレディーニ(故人)と並び歴代5位に浮上した。

同試合後、チームを勝利に導く見事な働きを見せたジェコは、「ようやくピッチに戻れて気分が良いよ」と、リーグ再開と共に初戦での勝利に満足感を示している。

「前半に多くの決定機を作ったが、自分たちのミスから先に失点してしまった。だけど、3カ月も試合から遠ざかっていれば、そういったミスも起こり得ることなんだ」

「重要なことはミスを犯しても頭を下げることなくプレーし続けることだった。後半に関しては勝つためにすべてを変える必要があったよ」

ペッレグリーニのループパスをゴール左角度のないところから左足ボレーで叩き込んだ1ゴール目はレジェンドFWガブリエル・バティストゥータが過去のパルマ戦で決めた伝説のゴールを彷彿とさせるものだった。

しかし、バティストゥータのゴールと比較する質問に対しては、「あれはジェコのゴールだよ。僕のゴールはいつでも自分のものさ」と、返答している。

なお、ローマを率いるパウロ・フォンセカ監督は試合後の会見で、「ジェコは私が共に仕事をしてきた中で最高のストライカーだ。今夜の素晴らしい2つのゴールは偉大なストライカーでなければ、決められない類のものだ」と、絶賛している。

在籍5年間でジャッロロッソでの通算得点ランキング5位に浮上したジェコは、今シーズン中に4位のFWロドルフォ・ヴォルク(106点)、3位のFWアメデオ・アマデイ(111点)と2人のレジェンド超えを目指す。