スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―ドネアを悶絶させた強烈なボディープロー 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せ、緊急事態宣言も全面解除された。それでも、多くのスポーツイベントが完全に再開するまで、しばらく時間がかかる。…

スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―ドネアを悶絶させた強烈なボディープロー

 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せ、緊急事態宣言も全面解除された。それでも、多くのスポーツイベントが完全に再開するまで、しばらく時間がかかる。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバック。今回はボクシングの井上尚弥(大橋)。昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収め、WBSS制覇を果たした。

 井上は激しい死闘の末、11回にこの試合唯一となるダウンを左のボディーブローで奪ったが、実際のシーンをWBSSが動画付きで公開。ドネアを悶絶させる強烈な一撃は海外ファンを戦慄させているが、同時にレフェリーのカウントが長過ぎたという声も上がっていた。

 2回に右目瞼の上をカット。後になって眼窩底の骨折も明らかになるほどの死闘を演じた井上だったが、強烈なパンチでは一度はドネアをキャンバスに跪かせた。11回だ。1分過ぎ、右のアッパーをブロックされた直後、わずかに空いたボディーに井上が繰り出したのは、渾身の左フック。右のレバーに直撃させると、ドネアはたじろぎ後退する。

 その直後だ。ドネアは背を向けるように後ずさりすると、そのまま井上から距離を取りコーナー付近で膝をついてうずくまったのだ。この試合奪った初めてのダウン。ドネアが苦痛に顔をゆがめる一方で、場内は大歓声に包まれた。

 井上の凄まじい破壊力がわかる、ダウンシーンをWBSS公式ツイッターは動画付きで公開。「ノニト・ドネアを跪かせたナオヤ・イノウエの残忍なボディショットのスロー動画」などとつづり、スロー映像も交えて振り返った投稿には海外ファンからも反響の声が上がっている。

レフェリーへの疑問の声も「レフェリーがイノウエからKOを奪った」

「見事なボディパンチ!!」「レバー・ショット(肝臓ショット)。生き残れる人は皆無」などという声以外に、レフェリーへの不満の声も少なくはなかった。

「レフェリーもこの時はいい仕事をしてたんだけどね!」
「レフェリーがイノウエからKOを奪った」
「ほどんどのレフェリーはこの段階でストップかけるだろう」
「自分は熱狂的なドネア・ファンだけど、この時のレフェリーは良くなかった。いい試合だったけど」

 止めるべきだ、10カウント経過している、といったコメントもSNS上では多数見受けられた。

 WBSSの準決勝、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との一戦でも左のボディーで相手を悶絶させた井上。その強烈さにまた一つ伝説の場面が加わった。ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が待たれる状況だが、さらにパワーアップした姿を楽しみにしたい。(THE ANSWER編集部)