リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、今季のプレミアリーグでの独走劇に誰よりも驚きを感じているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 昨シーズンはイングランド史上初となる国内3冠を達成するなど、2連覇中の絶対王者マンチェス…

リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、今季のプレミアリーグでの独走劇に誰よりも驚きを感じているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

昨シーズンはイングランド史上初となる国内3冠を達成するなど、2連覇中の絶対王者マンチェスター・シティを前に勝ち点1差で涙を呑んだリバプール。

しかし、今シーズンは開幕から圧倒的な強さをみせ、現在2位シティに20ポイントの差を付け、30年ぶりとなる悲願のリーグ優勝まで残り5ポイントに迫っている。

昨季までを考えれば、両者の間にいかなる変化が生じたかは誰にも理解しがたいところだが、当事者のクロップ監督も自身が起こした魔法のような所業を把握できていないようだ。

24日に行われる第31節クリスタル・パレス戦前の公式会見に臨んだクロップ監督は、ここまで施してきたチーム改革について問われるも、「多くのことを正しく行ったに違いない」と、どこか他人事のような反応を見せている。

「シティの試合(5-0で勝利した22日のバーンリー戦)を見れば、『このチームより20ポイントも多い勝ち点を得るなんて可能なのか?』という疑問が浮かぶはずだ」

「どうすればそんなことが可能なんだ? 正直言って、私には理解できない。恐らく、多くのことを正しく行ったに違いない。1試合を除いてね」

「選手たちの一貫性は驚くべきものだ。それは今シーズンだけでなく、昨シーズンのパフォーマンスも含めて信じがたいものだ」

「それが、これだけの勝ち点を獲得する可能性をもたらしたと思う。難しい試合、難しい場面もたくさんあったが、選手たちは適切な解決策を見つけてくれた。最後のホイッスルが鳴るまで、信念を持っていた」

リバプールは今節パレスに勝利し、翌日に行われる試合でシティがチェルシーに敗れた場合、優勝が決定する。しかし、クロップ監督は相手の躓きを期待せず、あくまで自分たちの手で悲願を達成したいと考えている。

そして、ドイツ人指揮官の希望が叶った場合、7月2日に行われる次節の対戦相手はシティだ。

「タイトルに迫っているとき、優勝条件について話されることは理解できる。ただ、我々が唯一の優勝に迫るチャンスは試合に勝ち続けることだけだ」

「シティが試合に負けるまで待つことはしたくない。バーンリー戦とアーセナル戦を見たけど、正直なところ彼らが負けるようには見えないよ」

「それは我々のやり方じゃない。フットボールをして、試合に勝ちたいと思っている。我々の焦点はクリスタル・パレスに向いている。ロックダウン前も再開後も好調を維持している」

「4試合連続のクリーンシートは大きなポイントだ。したがって、我々は厳しい試合に備える必要がある」