2週間後に東京・秩父宮ラグビー場で日本代表と対戦するアルゼンチン代表のダニエル・オルテガ ヘッドコーチが、11月のテストシリーズへ向け、日本・英国遠征スコッド31名を発表した。 アルゼンチンは現在、世界ランキング9位に下がっているが、昨年…

 2週間後に東京・秩父宮ラグビー場で日本代表と対戦するアルゼンチン代表のダニエル・オルテガ ヘッドコーチが、11月のテストシリーズへ向け、日本・英国遠征スコッド31名を発表した。

 アルゼンチンは現在、世界ランキング9位に下がっているが、昨年のワールドカップでは2回目のベスト4入りを果たし、今年のザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)ではホームで南アフリカを倒している強豪。スコッドのほとんどはジャガーズとして今年のスーパーラグビーに参戦し、長期にわたって一緒に強化してきた。
 スーパーラグビーでは同じ新参チームだった日本のサンウルブズに敗れており、雪辱を期して東京にやってくる。

 26選手が来日する予定で、2014年からキャプテンを務めるHOアグスティン・クレーヴィーがけん引することになりそうだ。63キャップを持つスター選手のユーティリティBKフアン・マルティン・エルナンデスは、約1か月の離脱を余儀なくされた膝の状態が順調に回復してスコッド復帰したが、日本遠征には参加しない。ほかには、CTB/WTBガブリエル・アスカラート、HOファクンド・ボッシュ、SHフェリペ・エスクーラ、FLパブロ・マテーラもヨーロッパで再合流する。

 ルースヘッドPRの一番手とみられていたナウエル・テタス・チャパロや、同じく30キャップのLOトマス・ラヴァニニは負傷のため外れ、52キャップのベテランWTB/FBルーカス=ゴンサレス・アモロシーノも落選した。

 2019年ワールドカップへ向けてさらなる飛躍が期待される22歳のFL/NO8トマス・レザーナはスコッド入りし、ラグビーチャンピオンシップに出場できなかった悔しさを今回のツアーでぶつける。

 オルテガ ヘッドコーチは地元メディアに対し、「我々は日本をとても尊敬している。彼らは昨年のワールドカップだけでなく、良いスタンダードのラグビーをやっている。日本戦は英国遠征前のウォームアップではない。とても重要で、我々にとってハードな試合になるだろう。彼らを倒すためには最善を尽くさなければならないこともわかっている」と語り、決して侮ってはならないことを強調した。

 アルゼンチン代表は11月5日に秩父宮ラグビー場で日本代表と対戦し、その後はイギリスへ飛んでウェールズ代表(12日)、スコットランド代表(19日)、イングランド代表(26日)とテストマッチをおこなうが、来年5月には世界ランキングをもとにラグビーワールドカップ2019のプール分け抽選会がおこなわれるため、ランキングを上げてトップ8を死守するためにも重要なツアーとなる。

<2016年11月 アルゼンチン代表 ツアースコッド>

【FW】
Agustin Creevy(主将), Julian Montoya, Facundo Bosch, Santiago Garcia Botta, Lucas Noguera Paz, Ramiro Herrera, Enrique Pieretto, Facundo Gigena, Matias Alemanno, Guido Petti, Marcos Kremer, Pablo Matera, Javier Ortega Desio, Tomas Lezana, Juan Manuel Leguizamon, Facundo Isa, Leonardo Senatore

【BK】
Tomas Cubelli, Martin Landajo, Felipe Ezcurra, Nicolas Sanchez, Santiago Gonzalez Iglesias, Juan Martin Hernandez, Jeronimo de la Fuente, Matias Moroni, Gabriel Azcarate, Matias Orlando, Manuel Montero, Ramiro Moyano, Santiago Cordero, Joaquin Tuculet

※ Ascarate、Bosch、Ezcurra、Hernandez、Materaは日本遠征には参加しない。