本人は猛省「申し訳なく思う」 男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性反応を示したことをツイッターなどで発表した。自身が主催したチャリティー大会に参加した選手ではビクトル・ト…

本人は猛省「申し訳なく思う」

 男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性反応を示したことをツイッターなどで発表した。自身が主催したチャリティー大会に参加した選手ではビクトル・トロイツキ(セルビア)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)に続き、4人となったが、濃厚接触だらけの大会運営やナイトクラブでのパーティーなどで海外メディアから批判を集めている。

 自身の主催した「アドリア・ツアー」の中止発表後、新型コロナ感染を告白したジョコビッチはツイッターなどで声明を発表。「我々のトーナメントが迷惑をかけてしまったことを心から申し訳なく思う」と猛省したが、大会運営方法や期間中のパーティー開催などが各国メディアで批判を呼んでいる。

 英紙「ガーディアン」では「批判を集める世界1位ノバク・ジョコビッチは妻のジェレナとともに新型コロナウイルスで陽性と検出されたことで、テニス界を混乱に陥れた。テニス界の公式大会は4か月間のロックダウンを経て、再開の準備を進めていたところだった」と批判している。

 ディミトロフのコーチとフィジカルコーチも陽性と診断された。選手は21日にクロアチアで新型コロナの検査を受ける中、ジョコビッチが拒否したことも指摘していた。

 一方、ドイツ国営メディア「ドイチェ・ヴェレ」では「ノバク・ジョコビッチ、君はどこまで愚かになれるんだ」とコラムで一刀両断している。

「大声で歌い、ダンスもした。シャツも脱いで、だ」

「彼は傲慢にも通例となった衛生学的なコロナ対策措置を全て無視した。観客はスタンドで隣同士で座り、マスクもせず。選手はハグし、ポーズもとった。マスクなしでだ。子どもたちと記念撮影や観衆にサインもした。数百の人々とともにナイトクラブでパーティにも出かけた。大声で歌い、ダンスもした。シャツも脱いで、だ」

 大会中も試合後も、濃厚接触だらけだったことに苦言を呈している。

 ニュージーランド紙「ニュージーランド・ヘラルド」も「ジョコビッチは大会を主催したことで各方面から批判されている。コロナウイルスのパンデミックの中、他国から選手を集結させたのだ。どの国の選手でも試合中にソーシャルディスタンスを取る姿は見受けられなかった」と指摘している。

 チャリティーツアーのはずが、クラスターを生み出す状況となり、世界ランク1位の名手も批判が避けられない状況になっている。(THE ANSWER編集部)