先週末に行われた第30節ではレアル・ソシエダとの上位対決を制したレアル・マドリーが、セビージャとの上位対決をゴールレスドローで終えたバルセロナを抜き第27節以来の首位奪還に成功した。また、連勝のアトレティコ・マドリーが3位に浮上している。 …

先週末に行われた第30節ではレアル・ソシエダとの上位対決を制したレアル・マドリーが、セビージャとの上位対決をゴールレスドローで終えたバルセロナを抜き第27節以来の首位奪還に成功した。また、連勝のアトレティコ・マドリーが3位に浮上している。

ミッドウィーク開催となる第31節の最注目カードは、18位のマジョルカが首位のレアル・マドリーに挑む水曜開催の一戦だ。

前節、レガネスとの残留争い直接対決を1-1のドローで終えたマジョルカは、残留圏内のライバルとの勝ち点差を縮めることができず、厳しい戦いが続く。再開後初白星を目指す今節だが、対戦相手は再開後3連勝の首位チーム。直近2試合では守備面の奮闘は見えるが、再開後3戦でわずか1ゴールと得点力不足に悩まされており、保有元との対戦となるFW久保建英には来季の復帰に向け、アピールとなる攻撃面での活躍を期待したい。

一方、再開後初のアウェイゲームとなったソシエダ戦をDFセルヒオ・ラモスのPKとエースFWベンゼマの2試合連続ゴールできっちり競り勝ったレアル・マドリーは、3連勝で首位奪還。そのソシエダ戦ではMFハメス・ロドリゲスやDFミリトン、FWマリアーノら出場機会が少ない選手にもチャンスを与えるなど、過密日程の中でジダン監督による繊細なチームマネジメントも窺える。現在のパフォーマンスを考えれば、ホームでマジョルカ相手に不覚を取る可能性は低いが、ベティスに敗れて一節天下と揶揄された前回の首位浮上時の反省を生かしたい。

その首位チームを同勝ち点で追う2位のバルセロナは前節、セビージャ相手に前後半で異なるパフォーマンスを見せた末、ゴールレスドローで試合を終えた。再開後、3戦連続クリーンシートは誇れる部分だが、攻撃面ではアタッキングサードの部分で手詰まり感が見受けられ、連戦の中でエースFWメッシを含む主力のコンディションも懸念材料だ。

対戦相手のアスレティック・ビルバオは、今季開幕戦となった前回対戦でFWアドゥリスのゴラッソで敗れたやや苦手とする相手。また、再開後は直近のベティス戦で初白星を手にするなど、1勝2分けと無敗を継続している。ホーム開催とはいえ苦戦必至の一戦を勝ち切るにはメッシの躍動と共に、ラッキーボーイ的な伏兵の台頭が求められる。

第2集団の取りこぼしが目立つ中、直近の2連勝で復調の気配を見せるアトレティコは3位に浮上。前節はバジャドリー相手にホームで決め手を欠く試合展開となったものの、途中出場のMFビトロの決勝点によって、得意のウノセロで勝ち切った。攻撃に関しては試合毎に波があるものの、複数のアタッカーに得点が生まれ、ポジション争いが活性化している点は好材料だ。今節は再開後、1勝2分けで無敗を維持する11位のレバンテとの対戦となるが、きっちり勝ち切って3位キープなるか。

その他のカードではMF乾貴士を擁する17位のエイバルと、前節終了後にルビ監督の退任及びトゥルヒージョ暫定監督就任を発表した14位のベティスの試合に注目。前節、再開後初のスタメンでフル出場を飾った乾はチームがドローに終わった影響もあり、今節は再びベンチに戻る可能性が高いか。

一方、トゥルヒージョ新体制の初陣となるベティスは奇しくもルビ前監督が昨季まで指揮した最下位のエスパニョールとの戦いとなる。

《ラ・リーガ第31節》

6/22(月)

《26:30》

ビジャレアル vs セビージャ

《29:00》

レガネス vs グラナダ

6/23(火)

《26:30》

レバンテ vs アトレティコ・マドリー

バジャドリー vs ヘタフェ

《29:00》

バルセロナ vs アスレティック・ビルバオ

6/24(水)

《26:30》

アラベス vs オサスナ

レアル・ソシエダ vs セルタ

《29:00》

レアル・マドリー vs マジョルカ

6/25(木)

《26:30》

エイバル vs バレンシア

《29:00》

ベティス vs エスパニョール