たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回はバイエルンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが見せたセーブだ。

2006年8月にプロデビューを飾ったシャルケで若くして台頭し、2011年6月にバイエルンへ完全移籍したノイアー。ブンデスリーガ8連覇に加え、1度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献してきた。

中でも2015年10月20日のCLグループステージ第3節のアーセナル戦でのセーブは圧倒的だった。

0-0で迎えた前半途中、アーセナルは左サイドを崩し、FWアレクシス・サンチェスのパスを受けたDFナチョ・モンレアルがクロスを供給する。良質なボールはバイエルンDFダビド・アラバの頭上を越え、中央で構えていたFWセオ・ウォルコットのもとへ。

このクロスをウォルコットがドンピシャで頭で捉え、誰もがゴールが入ったと思った次の瞬間、ポジションを修正していたノイアーが驚異的な反応をみせ左手一本でセーブ。ヘディングの威力もあり、押し込まれてもおかしくなかったが、ゴールラインを割らせなかった。

現在は34歳となったノイアーだが、今なおバイエルンとドイツ代表の守護神として活躍し、ゴールマウスを守っている。