プレミアリーグ第30節、ワトフォードvsレスター・シティが20日にヴィカレージ・ロードで行われ、1-1のドローに終わった。 新型コロナウイルス(COVID-19)による長期中断を経て、約3カ月ぶりの再開となったプレミアリーグ。 中断前の時点…

プレミアリーグ第30節、ワトフォードvsレスター・シティが20日にヴィカレージ・ロードで行われ、1-1のドローに終わった。

新型コロナウイルス(COVID-19)による長期中断を経て、約3カ月ぶりの再開となったプレミアリーグ。

中断前の時点でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位に位置していたレスターは、降格圏と同勝ち点の17位に低迷するワトフォードとの再開初戦に臨んだ。

ロジャーズ、ピアソンという両指揮官の古巣対決に注目が集まったランチタイムキックオフの一戦。試合はボールを保持するアウェイのレスターに対し、ホームのワトフォードが堅守速攻で迎え撃つ形となる。

11分には左サイドを破ったチルウェルのグラウンダークロスに反応したヴァーディがニアに飛び込むが、ここは相手DFのブロックに遭い、今季20点目であり、プレミアリーグ通算100点目となるメモリアルゴールとはならず。

その後はボールの主導権はレスターが握るものの、ワトフォードも集中した守備で決定機を許さず。さらに、ホームチームは34分に相手ボックス付近でエンディディからボールを奪い、ボックス内のドゥクレに絶好機が訪れるが、ここはGKシュマイケルのビッグセーブに阻まれた。

結局、ゴールレスで折り返した試合は後半立ち上がりに再びワトフォードに決定機。キャプーからのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したサールがGKと一対一の絶好機を迎えるが、チップキック気味に狙ったシュートは再びシュマイケルが阻止した。

前半の立ち上がり以降、なかなか決定機を作れないレスターだが、61分に久々にチャンスを創出。マディソンのFKをボックス左のソユンクが頭で合わせるが、このシュートはわずかに枠の左に外れる。

その後、互いに5枚に増えた交代枠を積極的に使ってこう着状態の打破を図る中、75分過ぎにレスターにビッグチャンス。ボックス手前右のオルブライトンが強烈なミドルシュートを放つも、これは右ポストの内側を叩く。さらに、こぼれ球を繋いでマディソンが枠を捉えた決定的なシュートを放つが、ここはGKフォスターがファインセーブで阻んだ。

試合終盤にかけては地力で勝るレスターが押し込む展開が続くと、土壇場の90分にようやくゴールをこじ開ける。右サイドのグレイからサイドチェンジを受けたチルウェルがボックス左角度のないところから左足を振り抜くと、これがゴール右上隅の完璧なコースに決まり、イングランド代表DFのスーパーゴールでアウェイチームが先制に成功した。

この得点で勝負ありかに思われたが、ワトフォードがこちらもスーパーゴールで追いつく。93分、左CKの場面でボックス中央の密集でカバセレのコントロールミスとなった浮き球のボールがゴール前にこぼれると、これを本職センターバックのドーソンが圧巻のジャンピングボレー。GKシュマイケルが何とか反応したものの、至近距離からの強烈なシュートはそのままネットを揺らした。

そして、試合終了間際に2つのスーパーゴールが生まれた白熱の一戦は痛み分けのドローに終わった。