プレミアリーグ第30節、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが19日に行われ、1-1の引き分けに終わった。 17日に行われた延期分の第28節を終えて、今節から全チームの足並みが揃うプレミアリーグ。本格的な再スタートに組まれたのはいきな…

プレミアリーグ第30節、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが19日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

17日に行われた延期分の第28節を終えて、今節から全チームの足並みが揃うプレミアリーグ。本格的な再スタートに組まれたのはいきなりのビッグカード。8位トッテナム(勝ち点41)と、5位ユナイテッド(勝ち点45)による、トップ4入りを争うシックスポインターだ。

ホームに迎え撃つトッテナムは、新型コロナウイルスによる中断前は1分け2敗と不振に陥っていたが、この3カ月でケインやソン・フンミンら主力が復活。一方で、コロナ禍で不適切なSNS発信を行ったことで1試合の出場停止処分が下されたデレ・アリは欠場する。

一方、ユナイテッドはリーグ戦ここ5試合は3勝2分けで4度のクリーンシート。目に見えて好調だったが、今節から長期離脱が続いていたポグバやラッシュフォードが復帰する後押しも。前者はベンチ入り、後者はスタメンに名を連ねた。

試合は互いに[4-2-3-1]に近い形でスタート。両チームとも硬さはないものの、手探りでリズムを作っていくような慎重な入りを見せる。初のシュートはソン・フンミン。12分、左でサイドチェンジを受けると、そのままカットインしボックス手前からシュートへ。枠に飛んだが威力はなくGKデ・ヘアに簡単に止められた。

対するユナイテッドは22分、右から来たパスをB・フェルナンデスがボックス手前からワンタッチでゴール前に送ると、相手がクリアしきれず左に流れたボールをラッシュフォードがシュート。しかし、ここはトッテナム守護神ロリスが足一本でビッグセーブ。続くフレッジのミドルシュートもロリスが危なげなく処理した。

25分にもカウンターの流れからB・フェルナンデスがボックス左からシュートを放つなど、流れがユナイテッドに傾きかけたその直後、27分にGKロリスが大きくクリアしたボールを繋ぐと、敵陣中央付近からベルフワインがドリブルを開始。追いすがるフレッジや対面したマグワイアも躱してシュートを叩き込んだ。

やや劣勢の中で先制に成功したホームチームは、31分にもカウンターからチャンスに。右サイドを駆け上がったベルフワインから山なりのクロスが上がると、逆サイドのソン・フンミンがヘディングシュート。だが、ここはGKデ・ヘアのビッグセーブに阻まれた。

トッテナムのリードで迎えた後半立ち上がりは、ギアを上げたユナイテッドが主導権を握る展開に。しかし、バランスよく守るトッテナムにことごとく跳ね返されてしまう。そんなアウェイチームの後半最初のシュートは55分。カウンターでB・フェルナンデスがボックス手前からシュート。やや距離のあるシュートは左ポストを掠めた。

63分の膠着してきた時間帯にユナイテッドが動く。フレッジとD・ジェームズを下げて、ポグバとグリーンウッドを投入。B・フェルナンデスと初の共演となるポグバは昨年12月26日以来の出場となった。

するとそのポグバを起点にユナイテッドにビッグチャンス。ポグバからパスを受けたB・フェルナンデスからラッシュフォードへ狭いスペースを突く鋭いパス。素早い反転からシュートに繋げたが、ダイアーの見事なスライディングブロックに捕まってしまった。さらにその直後にも、今度はマルシャルに好機。ボックス中央から狙ったが、GKロリスに再びビッグセーブされた。

逃げ切りたいトッテナムは70分に2枚替え。殊勲のベルフワインとラメラを下げて、ロ・チェルソとG・フェルナンデスをピッチへ送った。

その後、78分に再び2枚替えを行ったユナイテッドは81分、右サイドから仕掛けたポグバがボックス内でダイアーに倒されPKを獲得。これを名手B・フェルナンデスがきっちり沈めて、スコアを振り出しに戻した。

この勢いのまま逆転を狙うユナイテッドは、トッテナムを押し込んだまま試合を支配。すると90分、ボックス内でフィフティフィフティのボールの競り合いの際に、B・フェルナンデスがダイアーとの接触で転倒。主審はPKを指示したが、VARでノーファウルと判断された。

5分のアディショナルタイム中にも、途中出場のグリーンウッドが惜しいシュートを放つなど追加点の雰囲気があったユナイテッドだが、試合は1-1のまま終了。アウェイで貴重な勝ち点1を持ち帰った。一方のトッテナムは逃げ切り失敗でリーグ戦4戦未勝利となった。