レスター・シティを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、今夏の流出の可能性が囁かされているイングランド代表DFベン・チルウェル(23)について言及した。イギリス『ガーディアン』が伝えている。 レスター生え抜きのチルウェルは、一昨シーズンからレ…

レスター・シティを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、今夏の流出の可能性が囁かされているイングランド代表DFベン・チルウェル(23)について言及した。イギリス『ガーディアン』が伝えている。

レスター生え抜きのチルウェルは、一昨シーズンからレギュラーに定着すると、現在はイングランド代表でも主力を担うプレミアリーグ屈指の若手左サイドバックに成長を遂げている。

今シーズンもここまでのリーグ戦23試合に出場し2得点3アシストを記録するなど、3位躍進を果たすレスターをけん引する1人だ。

その活躍もあり、今夏の移籍市場においてはマンチェスター・シティとチェルシーからの関心が伝えられている。とりわけ、左サイドバックを補強ポイントに挙げる後者が熱視線を注いでいると見られている。

しかし、ロジャーズ監督はクラブにチルウェル売却の意思はなく、昨夏にディフェンダー史上最高額の8000万ポンド(約106億円)でマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したイングランド代表DFハリー・マグワイアのケースと同様に、選手が移籍を希望し、拒否できない金額のオファーが届かない限り、退団の可能性は低いと見ている。

また、マグワイアと異なり、チルウェルに退団を希望する兆候がないことを強調している。

「我々にできることは、選手たちが改善、成長、フットボールを楽しめると感じる環境を作ることだ」

「しかし、選手たちがレスター・シティの先を見据える可能性があることも理解している。ただ、ベンに関してそれを感じたことはない」

「彼には大きな才能があり、個人的には世界最高の左サイドバックのひとりになれると思っている。彼はトッププレーヤーになるため、試合だけでなく、毎日何をしなければならないのか、ライフスタイルやプロ意識の観点から何が必要かを、この場所で理解している」

「彼は日々成長しているし、もちろんこのレスターでそれを実現できる。とりわけ今シーズン、彼はそのことを証明していると思う。私の立場ではそう言えるが、もちろん選手や代理人は別の野心を持っているかもしれない。それは常にコントロールできるものではない」

「私はいつでも非常にリラックスしているよ。昨夏、ハリー・マグワイアとの間では本当にオープンなコミュニケーションをとっていた」

「彼は我々がここで作り出しているもの、取り組んできた仕事も理解していた。だが、彼は世界最高峰のビッグクラブへ行くことに魅力を感じていた。その結果、彼は移籍を決断した。そして、クラブは適切な形で売却を行い、自分たちが望んでいた金額を手に入れることができた」

「しかし、現時点で我々はベンに関して同様のことを考えていない」

現在、レスターは来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向け好位置に付けており、チルウェルが望む選手として成長を遂げられる環境を提供できる状況にある。

そのため、逸材サイドバックの獲得に向けては選手自身の説得に加え、一部で8000万ポンドと言われる高額な移籍金が必要となるようだ。