トッテナムはプレミアリーグ再開初戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦するが、ジョゼ・モウリーニョ監督は古巣を必要以上に意識していないようだ。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。 新型コロナウイルスの影響による中断前時点でチャン…

トッテナムはプレミアリーグ再開初戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦するが、ジョゼ・モウリーニョ監督は古巣を必要以上に意識していないようだ。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

新型コロナウイルスの影響による中断前時点でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位のチェルシー(勝ち点48)と7ポイント差の8位(勝ち点41)に低迷するトッテナム。

逆転でのトップ4フィニッシュに向けては、各選手が語るように、ここから9つの決勝戦を制する必要がある。その初陣となる第30節では、ポルトガル人指揮官の古巣である5位のユナイテッド(勝ち点45)と対戦する。

モウリーニョ監督は前日会見の冒頭で最新のチームニュースを提供。長期離脱明けのFWハリー・ケインら3選手のスタメン起用を示唆している。

「幾つかの部分に関しては明日(19日)まで待つ必要がある。しかし、手術を行ったケイン、ソン(・フンミン)、(ムサ・)シソコは回復しており、プレーする準備ができている」

また、対戦相手のユナイテッドに対しては「特別な感情はない」としながらも、待ちに待った再開初戦は開幕戦のような特別な雰囲気があることを認めている。

「(ユナイテッド戦は特別か?)そんなことはないよ。ただ、シーズン最初の試合のような少し特別な感覚はある。我々全員にとって開幕戦というのはいつでも特別なものだ。そこには様々な感情があるものだ」

「ただ実際のところ、今回は開幕戦ではない。それでも、今回の中断期間は非常に長く、誰にとっても困難を伴うものだったという点で特別だと言えるだろう」

「トレーニングの復帰に向けても異なる段階を踏んでおり、個人的に再びプレーできることを嬉しく思う。無観客での開催とはなるが、世界中の多くの人たちがこの試合を観るはずだ。良い試合と良いプレーを見せたいと思っているよ」

「(ユナイテッドでの監督経験が有利に働く可能性は?)正直なところ、それは助けにならない。もちろん、彼らのプレーヤーの何人かをよく知っているが、私は全員を知りたいと思っている」

「2、3週間前にリーグ再開の可能性を知り、ユナイテッドが最初の対戦相手になることもわかっていた。相手を分析する時間はたくさんあったが、3、4カ月前にも分析している。ただ、通常のプレシーズンのように相手の動向をつぶさにチェックするための材料(親善試合など)となるものはほとんどない」

「したがって、これまでとすべてが異なると言える。これまで20年以上フットボールに関わってきた中、新しい経験をすることはほとんどなくなっているが、こういった期間を経て初めての試合をするのは私にとって新たな経験だ」

さらに、モウリーニョ監督は過去にトッテナム加入の噂があったMFブルーノ・フェルナンデス、かつての教え子であるFWマーカス・ラッシュフォードについても言及している。

「ブルーノ・フェルナンデスは優れたプレーヤーであり、素晴らしいチームでプレーしている。通常、ビッグプレーヤーは遅かれ早かれ新たなチームに順応し、プレーするようになる。ただ、彼の場合は加入して間もない状況で良い流れのグループにうまく馴染んだ。よくやっていると思うよ」

「(自身の訴えがイギリス政府の無料給食継続に繋がった)ラッシュフォードは本当に素晴らしいことをやってのけた。彼を祝福したい。私が数年前に出会った18歳の青年は、今では“男”になり、しっかりと自身の考えを持っている。幼い頃の自分とよく似た境遇の子供たちのために戦うことは本当に素晴らしいことだ」

なお、昨年12月に行われた前回対戦では会見で称賛したラッシュフォードの2ゴールによって、スパーズでの初黒星を喫したモウリーニョ監督だが、今回の一戦ではリベンジを果たせるか…。