トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督が、同クラブのイングランド代表MFデレ・アリに下された処分について批判した。イギリス『ミラー』が伝えている。 デレ・アリは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界中で拡大しつつあった2月、写真…
トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督が、同クラブのイングランド代表MFデレ・アリに下された処分について批判した。イギリス『ミラー』が伝えている。
デレ・アリは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界中で拡大しつつあった2月、写真共有アプリ『スナップチャット』で東アジア出身と見られる男性を無断で撮影し、「Corona whattttttt」というキャプションともにシェア。これがSNS上で拡散され、人種差別に当たるのではないかとして糾弾されていた。
これを受けてイングランドサッカー協会(FA)はデレ・アリに対して、週給の半分である5万ポンド(約660万円)の罰金と教育的セミナーの受講に加え、1試合の出場停止処分を下していた。
これによってデレ・アリのトッテナムのリーグ再開初戦となるユナイテッド戦の欠場が決まったが、モウリーニョ監督は、ユナイテッド戦の前日会見でこの処分は不公平であるとしてFAの対応を批判した。
「次の試合に出場できないのは本当に可哀想だと思う。彼は中断期間中、本当によくトレーニングをやっていた選手だし、再開後の初戦を戦えず残念がっている」
「この中断期間に彼がやったことよりも大きな過ちを選手たちと比べて、アリが出場停止に値するとは思えないということ以外はあまり話したくない」
モウリーニョ監督の言うように、この中断期間に不適切な行動を取った選手はアリだけでなく、マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカーやアストン・ビラのイングランド人MFジャック・グリーリッシュ、そしてトッテナムのコートジボワール代表DFセルジュ・オーリエらがロックダウン(都市封鎖)中の外出制限を破り、批判の対象となっていた。
しかし、それぞれ罰金などの処分が課せられたものの、外出制限中に性労働者を伴ったパーティーに参加していたウォーカーは、問題なく17日のアーセナル戦に出場。また、外出制限中に自動車で友人宅に向かい、対物事故を起こしていたグリーリッシュも、シェフィールド・ユナイテッド戦に出場していた。