ハイペースで試合をするナバレッテ、20日フェザー級ノンタイトル戦へ ボクシングのWBO世界スーパーバンタム級王者エマヌエル・ナバレッテは、20日(日本時間21日)にメキシコシティで行われるウリエル・ロペス(ともにメキシコ)とのフェザー級10…

ハイペースで試合をするナバレッテ、20日フェザー級ノンタイトル戦へ

 ボクシングのWBO世界スーパーバンタム級王者エマヌエル・ナバレッテは、20日(日本時間21日)にメキシコシティで行われるウリエル・ロペス(ともにメキシコ)とのフェザー級10回戦に登場する。今年2月に王座奪取からわずか1年2か月でV5を達成した25歳。4か月ぶりの試合に飢えた様子を米メディアが報じている。

 ナバレッテについて伝えたのは、米専門メディア「ボクシングシーン.com」だった。「ナバレッテ、報酬カットは気にせず試合に臨む」の見出しで記事を掲載。こうつづっている。

「エマヌエル・ナバレッテにとって唯一重要なのは、彼と陣営が今週土曜(20日)にメキシコの首都のリングに戻る上で最高の状態にいること、そして最も情熱を抱くボクシングをすることである」

 世界王者の情熱を説明した同メディア。ヘッドトレーナーを務めるペドロ・ナバレッテ氏が、米スポーツ専門局スペイン語版「ESPNデポルテス」で語った内容を引用する形で言葉を紹介している。コロナ禍の無観客興行によってファイトマネーが仮に減額となったとしても問題ないようだ。

「エマヌエルは自分の仕事が好きなんだ。だから、経済的なことに関して言えば、それは問題ない。いつだってボクシングが好きだし、ボクシング(興行開催)が難しい状況を見てきたから、ナバレッテはリングに戻れることに幸せを感じているようだよ。今回のように試合ができることに満足しているから、経済的な要素は重要でなければ、障害でもない」

コロナ禍でジム閉鎖も猛練習「自宅に練習環境を用意した」

 2018年2月に王座奪取した世界挑戦を含め、今回が1年半で7試合目。ノンタイトル戦のため、勝っても防衛回数は増えないが、ここまで減量苦を乗り越えながらハイペースで試合をこなしてきた。将来的に見据えるフェザー級で試合。ペドロ氏はコロナ禍でジムが閉鎖された時の様子を明かしている。

「エマヌエルはいつだって試合をしたいと思っているんだ。メキシコでジムを閉鎖するように言われた時も、すぐに自宅に練習環境を用意し、そこで活動を始めた。試合と聞くとエマヌエルは嬉しそうだよ」

 WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)との試合を熱望する発言をしてきたナバレッテ。もうしばらくスーパーバンタム級に留まることが予想されるが、フェザー級でどれほどの試合ができるか注目が集まる。(THE ANSWER編集部)