これまでツアーレベルでは1,098もの試合を戦ってきた、男子テニス世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。その彼が最も疲れた試合について語ったとATP(男子プロテニス協会)が報じている。【実際の動画】グランドスラム決勝史上最長となった5…

これまでツアーレベルでは1,098もの試合を戦ってきた、男子テニス世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。その彼が最も疲れた試合について語ったとATP(男子プロテニス協会)が報じている。【実際の動画】グランドスラム決勝史上最長となった5時間53分の死闘

ジョコビッチが最も疲れたと話すのは、2012年「全豪オープン」決勝のラファエル・ナダル(スペイン)戦。当時も世界1位と2位の2人による頂上決戦で、ジョコビッチはセットカウント2-1でリードするも、第4セットのタイブレークを落としてしまい、フルセットにもつれ込む。

更に第5セットではゲームカウント2-4、ナダルのサーブで30-15まで追い込まれた。しかし最後は5-7、6-4、6-2、6(5)-7、7-5で破り、当時3度目の「全豪オープン」優勝を飾った。

驚くことにその試合時間はなんと、5時間53分。グランドスラムの決勝では最長であり、試合が終わったのは深夜の1時37分だった。疲労で立っているのも辛い2人のために、セレモニーでは椅子が用意されるほどの伝説の試合だった。

当時ジョコビッチは「グランドスラムの決勝だぞ、第5セットで終わりだ、終わりはすぐそこまできている。(ここまで来たのだから)やめたくない」と満身創痍ながらに思っていたという。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2012年「全豪オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Marianna Massey/Marianna Massey)