セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が「WTAファイナルズ」(10月23~30日/シンガポール)の欠場を決めた今、この年末のトップ8による大会の最後の席の行方はモスクワで開催される「クレムリン・カップ」(WTAプレミア/10月17~22日/…

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が「WTAファイナルズ」(10月23~30日/シンガポール)の欠場を決めた今、この年末のトップ8による大会の最後の席の行方はモスクワで開催される「クレムリン・カップ」(WTAプレミア/10月17~22日/賞金総額82万3888ドル/室内ハードコート)の結果で決まることになる。

 スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)とカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)はクリムリン・カップで勝つことがWTAファイナルズの出場権獲得になることを知っており、もしもふたりとも勝つことができなければ最後の席はジョハナ・コンタ(イギリス)のものになる。コンタは今、腹筋の故障からの回復に努めており、今週は大会に出場しない。

 スアレス ナバロはWTAファイナルズ初出場を目指し、そのチャンスを手にしていることをうれしく思っているという。

 「ときにシーズンの終わりにほかの選手の成績を見ているだけになることがあるけれど、今の私はそうじゃない」とスアレス ナバロ。「すべては自分次第。そのほうがずっといいわ」。

 クズネツォワはすでに2009年以来、最高となる年末ランキングを確かなものにしているが(現在9位、2009年は3位、過去最高は2007年の2位)、今週は母国の観衆の前でディフェンディング・チャンピオンとしてタイトルを守ることに燃えている。

 「もしも優勝できたら、素晴らしいでしょうね。それが私が望むすべてだけれど、でも今は先のほうに目を向けたくないわ」とクズネツォワは言った。

 今年ウィンブルドンで優勝してグランドスラムの優勝が22回となったセレナが、月曜日に肩の故障を理由にWTAファイナルズの欠場を発表した。彼女がこの大会を欠場するのは2年連続となる。

 セレナの欠場によって残り一枠の争いが激しくなってきた。(C)AP(テニスマガジン)

【WTAファイナルズ/レース・ランキング&獲得ポイント】

1位 アンジェリック・ケルバー(ドイツ)8000点

2位 アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)4975点

3位 シモナ・ハレプ(ルーマニア)4728点

4位 カロリーナ・プリスコバ(チェコ)4100点

5位 ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)3736点

6位 マディソン・キーズ(アメリカ)3637点

7位 ドミニカ・チブルコバ(スロバキア)3625点

8位 ジョハナ・コンタ(イギリス)3455点

9位 カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)3170点

10位 スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)3080点

【クレムリン・カップ/ポイント配分表】

優勝   470点準優勝  305点ベスト4 185点ベスト8 100点2回戦  55点1回戦  1点

【クレムリン・カップ出場上位選手】

第1シード スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)第2シード カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)第3シード エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)第4シード エレナ・ベスニナ(ロシア)