18日、日本テニス協会(JTA)は、今年10月に予定していた「楽天ジャパンオープン」を中止することを発表した。同大会が中止となるのは、1972年に第1回大会が開催されてから史上初となる。【実際…

18日、日本テニス協会(JTA)は、今年10月に予定していた「楽天ジャパンオープン」を中止することを発表した。同大会が中止となるのは、1972年に第1回大会が開催されてから史上初となる。【実際の動画】錦織が「楽天ジャパンオープン」で見せたスーパープレー!

「楽天ジャパンオープン」は日本で唯一のATPツアー大会。2012年と2014年には錦織圭(日本/日清食品)が優勝を果たし、2019年には現在世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が初出場で優勝を飾っていた。

今年は10月5日~10月11日に予定されていたものの、3月から新型コロナウイルスの影響のため、テニスツアーが中断。8月にツアーが再開されることが発表されたが、安全確保が難しいとして同大会は中止となった。

日本テニス協会は中止について以下のコメントを発表している。

「JTAはATP(男子プロテニス協会)およびITF(国際テニス連盟)とともに、大会開催のために、無観客および入場制限を含む様々な方策を探ってまいりました。ATPツアー大会の再開に向けた決定期限が迫る中、世界各国から選手が来日するという大会の性質上、出場選手やその関係者、メディア、来場者、協賛会社、運営スタッフの安全確保を保証することは現時点で難しく、国内外での感染第二波の懸念もあることなどを考慮すると、中止せざるを得ないとの苦渋の結論に至りました」

「1972年の第1回大会以来、本大会が中止となるのは、今回が初めてとなります。今後、本協会といたしましては、来年開催される東京オリンピック・パラリンピックと、直後の開催となる2021年の本大会の開催と成功に、全力を尽くしてまいりたいと考えております」

また日本テニス協会は、これに合わせて9月14日~9月20日まで予定していたWTAツアー大会である「花キューピットジャパンウイメンズオープンテニス」の中止も発表した。

日本で開催のもう一つのWTAツアー大会である「東レ パン・パシフィック・オープン」は、WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、11月2日~11月7日に予定されているが、今後の状況によっては変更の可能性があるとみられる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「楽天ジャパンオープン」でのジョコビッチ

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)