男子プロテニス協会(ATP)は10月17日、上海マスターズの試合中に無気力な姿勢を見せたり、ファンと口論したりしたニック・キリオスに対し、8週間の出場停止処分を科した。今回の措置は上海マスターズ2回戦にてキリオスが、ミーシャ・ズベレフとの試…

男子プロテニス協会(ATP)は10月17日、上海マスターズの試合中に無気力な姿勢を見せたり、ファンと口論したりしたニック・キリオスに対し、8週間の出場停止処分を科した。

今回の措置は上海マスターズ2回戦にてキリオスが、ミーシャ・ズベレフとの試合でかんしゃくを起こし、ポイントを放棄するような行為を繰り返して敗れたことに起因する。

17日に公式サイト上で発表した声明に依ればキリオスは、「ケガなど度重なる問題により、長いシーズンを過ごしてきた。特にアジアツアーは大変なもので、東京で勝利した1週間後に上海で心身とも限界を迎えてしまった」とコメントしている。

「どんな言い訳もできない」とキリオスは自らの行いを反省。ATPワールドツアー・ファイナル出場への道が閉ざされたことを残念に思いながら、「ATPの決定に従う」と恭順の意志を示した。

今回の決定にテニスファンからは、「キリオスは嫌いな選手じゃないが、もう少し落ち着いてくれ」「来年は新生キリオスを見せて」「まだまだ若いし魅力あるプレーヤーなんだから精神的にもタフになって頑張って欲しいよ」「キリオスの試合見たけどこれは明らかにやる気ないね」「キリ坊がんばれ」などの声が寄せられている。

楽天ジャパン・オープンではダビド・ゴファン相手に4-6、6-3、7-5の逆転勝ち。初のATP500タイトルを獲得し精神面での成長を見せたかと期待された矢先だけに、残念に思う意見が多い。

楽天ジャパン・オープンで優勝したニック・キリオス(2016年10月9日)(c) Getty Images

楽天ジャパン・オープンで優勝したニック・キリオス(2016年10月9日)(c) Getty Images