8月31日~9月13日の開催を目指している「全米オープン」。米メディア・ニューヨークタイムズによると、大会運営側は今週中にも開催の発表を目指しているようだ。【動画】やはり見たい!世界一の歓声の中での全米オープン 2019年男子決勝戦USTA…

8月31日~9月13日の開催を目指している「全米オープン」。米メディア・ニューヨークタイムズによると、大会運営側は今週中にも開催の発表を目指しているようだ。【動画】やはり見たい!世界一の歓声の中での全米オープン 2019年男子決勝戦

USTA(全米テニス協会)広報のクリス・ウィドマイヤー氏は現地15日、「この計画を前進させるためには政府の承認が必要であり、ニューヨーク州や他の自治体の承認も必要だ」と説明。また、米テニスメディアのTENNIS.comによると同氏は「必要な承認が全て得られれば、我々は前進する準備ができている」とも述べた。

一方、ニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事のスポークスマンであるRichard Azzopardiは「我々は提案を受け取っており、それを審査中だ」としている。

新型コロナウイルスがパンデミックの現状で、「全米オープン」は様々な制限を計画している。観客はゼロ。同行できるチームメンバーの人数を減らし、ひょっとすると1人しか認めない可能性も出てきている。シングルス予選を行わず、ダブルスの出場者数は半分以下とする可能性も。また、ホテルは指定されたところに宿泊。コロナウイルス検査や毎日の体温測定を受ける必要がある。

こうした対策案に、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は「大会に参加するために尊重しないといけないと言われたルールは極端だったよ」と反発した。また、その数日前にラファエル・ナダル(スペイン)は「もし今現在、ニューヨークへテニス大会に出場するために遠征したいかと聞かれたら、ノーと言うだろう」「2ヶ月後には分からない。その頃にはイエスと言えたらいいと思う」と話した。

一方、経済的な観点で開催してほしいと考えている選手もおり、選手間でも様々な意見がある。なお、これとは別にロジャー・フェデラー(スイス)は右膝の手術により、今シーズンの残りはプレーしないことを発表している。

今シーズンの「全米オープン」は開催されるのか。そしてもし開催される場合、トップ選手たちそれぞれの出場判断はどうなるか。動向が注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」の会場の一つであるルイ・ アームストロング・スタジアム

(Photo by Julian Finney/Getty Images)