現在テニスの世界ランキング2位であるシモナ・ハレプ(ルーマニア)のコーチで、過去には世界王者となったアンドレ・アガシ(アメリカ)やレイトン・ヒューイット(オーストラリア)のコーチであったことで…

現在テニスの世界ランキング2位であるシモナ・ハレプ(ルーマニア)のコーチで、過去には世界王者となったアンドレ・アガシ(アメリカ)やレイトン・ヒューイット(オーストラリア)のコーチであったことでも有名なダレン・ケーヒル氏が、提案されている「全米オープン」の規則について語った。テニス関連ウェブメディアTennis World USAが伝えている。【動画】早くもっと見たい!ハレプのスーパープレー集

この規則については、数人のトップ選手たちもそれを遵守して出場することは困難との意見をすでに表明している。たとえば帯同するサポートスタッフは1名のみ、ニューヨーク滞在中はホテルにとどまり、練習コートの使用も制限される、といった規則だ。

「困難な規則だ。これに賛成できるかは選手にもよると思うが。シモナ(ハレプ)には難しいと思う。野球やサッカーなら、遠征するのもチームメイトと一緒で、会話もできるし、食事やトレーニングも共にできる。テニスは個人競技だから、事情が違う」とケーヒル氏。

「シモナの場合なら、ルーマニアから飛行機でやってきて、4週間(練習期間、あるいは提案されている“ウェスタン&サザン・オープン”との連続開催期間を含めて)同じホテルで、たった一人の帯同者と過ごす。普段ならトレーナーやヒッティングパートナー、コーチも一人か二人いる時もあるのに」

「この閉ざされた空間で、3・4週間もたった一人のサポートスタッフしかいない状況で、プロ選手として最高レベルの戦いをしなければならない。多くの選手が困難だと感じることだろう」

「我々は皆、一日も早いテニスの再開を望んでいる。“全米オープン”の関係者の人々が何とか大会を開催しようと全力を尽くしているのもわかっている。数日のうちにだって状況は変わりうる、ましてや大会は2ヶ月以上先だ。規制の緩和もあるだろう」

ハレプは通算64週、世界1位の座についており、2017年と2018年の2年連続で年末1位を達成している。通算優勝数は20回、準優勝17回。グランドスラムでは2018年「全仏オープン」と2019年「ウィンブルドン」で優勝を遂げている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」でのハレプ

(Photo by Francois Nel/Getty Images)