憧れタイソンにリスペクト欠く発言がフューリーの闘志に火 ボクシングのWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)は今年2月、デオンテイ・ワイルダー(米国)との再戦で7回TKO勝利し、王者に返り咲きを果たした。年内にも第3戦が予定される…

憧れタイソンにリスペクト欠く発言がフューリーの闘志に火

 ボクシングのWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)は今年2月、デオンテイ・ワイルダー(米国)との再戦で7回TKO勝利し、王者に返り咲きを果たした。年内にも第3戦が予定される因縁の両者だが、ワイルダーの過去のある発言がフューリーに火をつけたのだという。米メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 2018年に初対戦では12ラウンド戦い、判定の末の1-1ドロー。今年2月の“世紀の再戦”でワイルダーを破り、ベルトを奪い取ったフューリー。ワイルダーに対して、負けられない理由があったと振り返っている。

 同メディアは「ワイルダーのマイク・タイソンに関する発言によって、フューリーはワイルダーを絶対に倒したいと思うようになった」と題して記事を展開している。

 タイソン・フューリーの父親がマイク・タイソンをリスペクトしていたことから、タイソンと名付けられたというエピソードを紹介。そして、ワイルダーがリスペクトに欠ける発言をしたことで、フューリーの怒りを買ったことを伝えている。

 フューリーは「ジョギング中に俺は立ち止まった。インスタグラムの動画を見たんだ。ワイルダーが全盛期のマイク・タイソンでも第1ラウンドで倒せると言っていたんだ」と回想。続けて「50歳のマイク・タイソンに対して、リスペクトに欠けた発言だと思った。そしてこのコメントに対して俺ができることは、復帰して彼をKOすることだ」と怒りの導火線に火がつけられたという。

ワイルダーの発言が「俺を復帰させてくれた」

 ワイルダーの敬意を欠く発言は、フューリーにも及んだようだ。

「そして彼は俺についても話していた。俺のことを絶対に復帰することはできない、太りすぎていると言っていたんだ。だからワイルダーが俺を復帰させてくれて、火を付けてくれたと言って良いだろう。俺はこの日から立ち止まっていない。2017年の11月1日から私は毎日トレーニングをしているんだ」

 ワイルダーの発言は2017年頃のこと。その後実際に2度戦い、フューリーがベルトを手にするのだから、まさに口は禍の元だ。第3戦で完全決着となるのか、戦前の舌戦から目が離せない。(THE ANSWER編集部)