かねてから対戦を願う井上に改めてラブコール ボクシングのWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)はWBAスーパー&IBF王者の井上尚弥(大橋)と元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)を挑発。「誰もが見たいと願う…

かねてから対戦を願う井上に改めてラブコール

 ボクシングのWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)はWBAスーパー&IBF王者の井上尚弥(大橋)と元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)を挑発。「誰もが見たいと願うファイトの実現がここまで複雑なのか理解に苦しむ」と挑戦状を突きつけている。米メディア「ボクシングシーン.com」が「リゴンドーがイノウエとドネアに。私が彼らを求める? ヤツらが私とやりたいか、だ」と題した記事で報じている。

 長きにわたりスーパーバンタム級の盟主として君臨していたリゴンドー。五輪を連覇したバンタム級に階級を落とし、WBAの正規王者となった“ジャッカル”は現在フロリダ州のトロピカル・パークでトレーニングしている。

「常に何かしら動いている。この先、何が起ころうと100パーセントの準備はできている。ボクシング界もすでに始動している」

 新型コロナウイルスの感染拡大で一時停止状態だったボクシングも米国で無観客試合でスタートしている。プロモーターから次戦は8月8日か21日と伝えられていると明かしたリゴンドー。標的は昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級大会決勝で世紀の名勝負を繰り広げた井上とドネアだった。

上から目線で挑発「ヤツらが私と戦いたいかどうかだ」

「ヤツらが私と戦いたいかどうかだ。結局のところ、そこが全てなんだ。私の意向ではなくてね。みんなが見たいと願う試合を実現するのが、なぜここまで困難なのか、私には理解できない」

 リゴンドーはバンタム級の新旧王者にこう挑戦状を突きつけたという。2013年4月にドネア相手のWBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチで判定勝ちを収めているリゴンドーだが、現在のバンタム級の盟主・井上を含め激突を望んでいる。

 井上はWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と、ドネアもWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)と対戦する可能性が高い。そこに39歳のリゴンドーが割って入る余地はあるのだろうか。最後に一花咲かせようとやっきになっている。(THE ANSWER編集部)