ラ・リーガ第28節、アスレティック・ビルバオvsアトレティコ・マドリーが14日にサン・マメスで行われ、1-1のドローに終わった。 3月初旬に行われた第27節を最後に、新型コロナウイルスの影響で約3カ月の中断を余儀なくされたラ・リーガ。11…

ラ・リーガ第28節、アスレティック・ビルバオvsアトレティコ・マドリーが14日にサン・マメスで行われ、1-1のドローに終わった。

3月初旬に行われた第27節を最後に、新型コロナウイルスの影響で約3カ月の中断を余儀なくされたラ・リーガ。11日のセビージャ・ダービーをもって再開に漕ぎつけた中、日曜のランチタイムキックオフの一戦では10位のアスレティックと、6位のアトレティコによる強豪対決が開催された。

中断前のチャンピオンズリーグ(CL)で前大会王者リバプールを破る会心の勝利を手にしたアトレティコは久々の実戦に向け、軽傷を抱えるフェリックスに代えてマルコス・ジョレンテをジエゴ・コスタの相棒に据えた以外、ほぼベストメンバーを起用した。

無観客という特殊な状況下での再開にやや硬さが見える両チーム。それでも、先に主導権を掴んだアウェイチームは12分、ジョレンテのスルーパスに抜け出したカラスコがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、右足のシュートはわずかに枠の左に外れた。

その後、互いに相手に合わせて立ち位置を工夫しながら攻め手を窺う状況が続く。25分にはカパのクロスをゴール前でうまく合わせたイニャキ・ウィリアムズのヘディングシュートが枠の右隅を捉えるが、ここはGKオブラクが見事なパラドンで阻止。

それでも、前半半ばを過ぎて主導権を掴んだアスレティックは37分、右サイドに流れたウィリアムズからのサイドチェンジを受けたユーリが左サイド深い位置からグラウンダーのクロスを供給。そして、タイミング良くボックス中央に走り込んできたムニアインが利き足とは逆の右足のワンタッチシュートをゴール右隅へ流し込み、オブラクの牙城を破った。

しかし、すぐさま反撃に転じたアトレティコは失点からわずか2分後に追いつく。高い位置で縦パスをカットしたサウールがペナルティアーク付近のコケの足元に繋ぐと、コケはすかさずゴール前に走り込むジエゴ・コスタへスルーパスを通す。最後は冷静にGKとの一対一を制し、昨年10月のバレンシア戦以来となる約8カ月ぶりの今季3点目とした。

ジエゴ・コスタの久々のゴールにより1-1で折り返した試合は後半も拮抗した展開となる。頻繁に左サイドへ流れて相手の背後を狙うウィリアムズとユーリの攻撃参加を軸にホームチームがやや優勢に試合を運ぶが、堅守アトレティコもDFサビッチを中心に粘りの守備で対応する。

約3カ月ぶりの実戦ということもあり、互いに運動量が低下し始めると、両ベンチは5枚に変更となった交代枠を積極的に使っていく。その中でアトレティコはジエゴ・コスタ、カラスコ、ジョレンテに代えてモラタ、レマル、コレアとフレッシュなアタッカーを続けてピッチに送り込む。

すると80分、アトレティコに絶好の得点機が舞い込む。左サイド深くに抜け出したレマルの折り返しをGKが弾き損ねると、ファーにフリーで詰めたアリアスがすかさずゴールへ蹴り込むが、ここはGKウナイ・シモンの必死のセーブに阻まれた。

その後、引き分けを意識してか、後ろを5枚に変更したアスレティックに対して、アトレティコがリスクを冒して攻めに出るが、アリアスの決定機以降、さしたるチャンスを作れぬまま試合はタイムアップ。

再開初戦で白星を逃したアトレティコは、中断前から3戦連続ドローとなり、4位浮上のチャンスを逃す結果となった。