スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―セリーナが笑いを誘った返答 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せ、緊急事態宣言も全面解除された。それでも、多くのスポーツイベントが再開するまで、しばらく時間がかかる。スポーツロスに嘆く…

スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―セリーナが笑いを誘った返答

 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せ、緊急事態宣言も全面解除された。それでも、多くのスポーツイベントが再開するまで、しばらく時間がかかる。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバック。今回は女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ(米国)だ。昨年8月のロジャーズ・カップで大坂なおみ(日清食品)を返り討ちにした直後のインタビューで「私は『テニスのおばあちゃん』よ」と回答し、会場の笑いを誘っていた。

 女王の意地を一球に込めた。マッチポイント。眼光鋭く、相手コートを見つめ、セリーナは強烈なサーブを放つ。センターに放たれた一撃に大坂は反応することすらできない。圧巻の弾丸エースで試合を決めた。一躍、地元・米国のファンは沸き立つ。大歓声を一身に浴びながら、セリーナはネット際に歩みを進めると笑みをこぼして握手を求めた大坂と健闘を称え合った。

 セリーナがシングルス準々決勝で当時世界ランク2位の大坂に6-3、6-4で勝利。18年全米オープン決勝以来となった“新旧女王対決”でリベンジを果たした。WTA公式ツイッターは、マッチポイントで決めた弾丸エースを動画付きで紹介するなど高い注目を集めた一戦。4大大会通算23勝だった当時37歳のベテランは試合後、オンコートインタビューで大坂に関する質問にユーモアあふれる回答をした。

 インタビュアーが「ナオミはあなたのことを『テニスの母』と敬意を示していることはご存知の通りだと思います。彼女はあなたとの再戦をとても楽しみにしていたようですが、いかがですか?」と質問した。すると、セリーナは第一声、「私はどちらかといえば『テニスのおばあちゃん』だと教えてあげるわ」と笑いながら、年齢に自虐を込めた返答。これにはファンからも笑いが起こった。

 その上で「『母』と呼んでくれて、彼女は本当に思いやりのある子」と大坂の人柄を称えた。さらに「この試合のことを想定していたわ。このような質問への回答もね」とユーモアたっぷりに返し、再び笑いを起こした。37歳にして、衰え知らずのパワフルなテニスで大坂をストレートで圧倒したセリーナ。試合後のインタビューも女王の余裕にあふれる振る舞いで、脚光を浴びていた。(THE ANSWER編集部)