元ポルトガル代表DFセドリック・ソアレス(28)は、一度もプレーすることなくアーセナルを去る可能性が高いようだ。イギリス『デイリー・テレグラフ』が報じている。 今冬の移籍市場最終日にサウサンプトンから今シーズン終了までのレンタル移籍で加入し…

元ポルトガル代表DFセドリック・ソアレス(28)は、一度もプレーすることなくアーセナルを去る可能性が高いようだ。イギリス『デイリー・テレグラフ』が報じている。

今冬の移籍市場最終日にサウサンプトンから今シーズン終了までのレンタル移籍で加入したセドリック。

ただ、加入前に負傷していた左ヒザの状態が芳しくなく、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によるリーグ中断前に復帰は叶わず。また、直近に行われたチャールトン、ブレントフォードとのトレーニングマッチにも出場しておらず、今月17日のリーグ再開時に間に合うのかどうかも不明だ。

そのセドリックは、今冬に100万ポンド(約1億3000万円)の有償レンタルで加入する際、アーセナルとの間で来季以降に4年契約を結ぶオプションを契約書に盛り込んでいたという。ただ、コロナ禍において財政面にダメージを被っているアーセナルが、そのオプションを行使するかは微妙なところだ。

そのため、セドリックが今シーズン終了までアーセナルでプレーするには6月30日までとなっている現行のレンタル契約を、短期間延長する必要がある。しかし、両者は23日に締め切りを迎える中、未だに合意に至っていないという。

アーセナルとしては少なくとも今シーズン終了まではセドリックの残留を希望している模様だが、選手自身は来シーズン以降もクラブに残れる可能性が低いことから、ケガのリスクを負ってまでプレーする意思はないようだ。

そして、アーセナルとのレンタル契約、保有元のサウサンプトンとの契約が切れる7月1日からフリートランスファーでの移籍先を探す考えを持っているようだ。

スポルティング・リスボン下部組織出身のセドリックは、2011年にトップチームデビューを果たした後、2015年夏にサウサンプトンに完全移籍。ポルトガル代表として通算33キャップを誇る右サイドのスペシャリストはインテルにレンタル加入した昨冬を経て、今シーズンから再びセインツに復帰。

今季は3バックと4バックを併用するチームの中で右サイドバックを主戦場にプレミアリーグ16試合に出場していた。