ユベントスのマウリツィオ・サッリ監督が「多少の忍耐が必要だが、今日の最初30分間は素晴らしい兆候だった」と語った。 新型コロナウイルスの感染拡大により、長く中断が続いたイタリアフットボール界はセリエAの再開を前にコッパ・イタリアの戦いからリ…

ユベントスのマウリツィオ・サッリ監督が「多少の忍耐が必要だが、今日の最初30分間は素晴らしい兆候だった」と語った。

新型コロナウイルスの感染拡大により、長く中断が続いたイタリアフットボール界はセリエAの再開を前にコッパ・イタリアの戦いからリスタート。ユベントスは決勝進出を目指して、12日に本拠地で行われた準決勝2ndレグでミランと激突した。

約3カ月ぶりの公式戦となる無観客での試合は16分、ユベントスにPKのチャンスが巡ったが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが失敗。17分にミランのクロアチア代表FWアンテ・レビッチが一発退場の処分を受け、数的優位に立った。

しかし、ユベントスは最後までスコアを動かせず、0-0のドローで試合終了。1stレグの結果が勝負を分け、2戦合計1-1、アウェイゴール差でユベントスの2シーズンぶりとなる決勝進出が決まった。

サッリ監督は試合後、イタリア『Rai Sport』で次のようにコメント。序盤の出来こそ満足感を示したが、徐々に長期中断の影響を露呈してしまったと振り返り、「しばらく時間がかかる」と話した。

「3月ぶりにタッチライン際に戻り、チームを指揮するのは快感だった。ファンがおらず、同じ状況じゃないにしてもね」

「序盤の30分間は非常に驚きで、満足感もあった。レッドカードが出る前からボールを素早く動かして、ゲームを完全に支配できていたからだ」

「その後、徐々にテンポがスローになり、インテンシティな決意を失ってしまった。ファンがいないスタジアムで戦うリスクと言えるだろう」

「それまでワンタッチ、ツータッチのフットボールができていたが、ペースを落としてキレを失い、個人技やツータッチが多くなってしまった」

「ポジティブな点といえば、相手に全くプレーさせなかったこと。フィットネスとメンタリティを100%が戻るのはしばらく時間がかかりそうだ」

「プレシーズンよりも長い休みだったからね。多少の忍耐が必要だが、今日の最初30分間は素晴らしい兆候だった」

また、ナポリか、インテルのいずれかになる決勝の相手についても言及。「好ましいのはどちらか?」との問いに対して、こう返してみせた。

「重要なのは我々が決勝に進むこと。(決勝の相手は)明日になればわかる。ナポリは我々と同じように無観客での試合となり、ホームアドバンテージがない。1stレグの結果を見ても、実際のところ、まだかなりオープンな状況だ」