4年前の「6・11」、史上最速で2階級制覇の一戦に再脚光 ボクシングのライト級3団体王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。現役最強の一角として知られる“精密機械”は4年前の6月11日(日本時間12日)に世界最速の7戦目での2階級制覇を達成…

4年前の「6・11」、史上最速で2階級制覇の一戦に再脚光

 ボクシングのライト級3団体王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。現役最強の一角として知られる“精密機械”は4年前の6月11日(日本時間12日)に世界最速の7戦目での2階級制覇を達成した。最後は左アッパーから右フックの高速コンビネーションで対戦相手を失神させる戦慄KOの瞬間を、米興行大手トップランクの公式インスタグラムが動画付きで公開。「マジで残酷」「完璧な一撃」とファンからは再び喝采が起きている。

 2016年の「6・11」。ロマチェンコがボクシング史に新たな伝説を打ち立てた日だ。デビュー7戦目で当時のWBO世界スーパーフェザー級王者ローマン・マルチネス(プエルトリコ)に挑戦。1回からペースを握り、ストップ寸前まで追い詰める。そして5回だ。

 じわじわとプレッシャーをかけ、マルチネスの下がり際に左ストレートをヒット。さらにロープに詰めると左アッパーから、間髪入れずに右フックを見舞った。失神したように大の字に倒れるマルチネス。そのまま10カウントを聞かせた。フェザー級に続く、2階級制覇を達成。8戦目で2階級を制覇した井上尚弥を抜き、世界最速の7戦目での快挙だった。

 当時、7戦目でロマチェンコにとってベストパフォーマンスともいわれたこの試合。戦慄のKOシーンを、トップランクは「4年前、ロマチェンコがこの残酷な勝利で2階級世界王者になった」と記して動画付きで再び脚光を浴びせると、ファンは再び衝撃を受けているようだ。

「マジで残酷なKO」
「完璧な一撃」
「ロマは最強」
「何と美しい」
「ベスト・オブ・ベスト」
「ビーストの定義」
「信じられないファイター」
「速くてスマートな一撃」

 などと称賛のコメントが立て続けに書き込まれていた。

 ロマチェンコは2018年5月にホルヘ・リナレス(帝拳)を破り、3階級制覇を達成。現在はIBFを除く3団体のベルトを手にしている。(THE ANSWER編集部)