静養から復帰、恩人カビラ氏のラジオ番組サプライズ出演 サッカー元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は12日、のどのポリープ除去手術で療養していたキャスターのジョン・カビラ氏が1か月半ぶりに復帰した12日放送のJ-WAVE「JK RADIO T…

静養から復帰、恩人カビラ氏のラジオ番組サプライズ出演

 サッカー元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は12日、のどのポリープ除去手術で療養していたキャスターのジョン・カビラ氏が1か月半ぶりに復帰した12日放送のJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」にサプライズゲストで登場。引退会見で司会を務めた恩人に粋な計らいを見せる一方で、現在生活しているブラジルの新型コロナウイルスの感染拡大を危惧していた。

 6週間ぶりに復帰したカビラ氏が驚きを隠せなかった。現地通信員が国際電話で新型コロナの感染状況をレポートする番組コーナー「Tokyo Crossing」で、「サンパウロのタナカ・フジオさん」を紹介したカビラ氏。だが、実際に電話の向こうにいたのは“タナカ違い”の闘将だった。

 闘莉王氏が「タナカはタナカですが、フジオさんではないです。タナカ・マルクス・トゥーリオです」と衝撃のネタバレ。するとカビラ氏も「いや! え! ちょ、ちょっと待ってください。え! 本当ですか。なにこのドッキリ」と衝撃を受けていた。

 昨年の現役引退会見で司会を務め上げた恩人の職場復帰に、華を添えた闘莉王氏。番組公式ツイッターも「タナカフジオ事件」と名付けるほどだったが、その後は新型コロナウイルスの感染拡大の続くブラジルのテーマに移ると、深刻モードに。

母国の現状には危機感「大変なことになっています」

「ブラジルは大変なことになっています。死者が4万人を突破し、サンパウロ州だけで1万人超え。数字がなかなか下がらない」

 感染者は80万人を突破し世界2位の数字に。悪化の一途を辿る状況に闘莉王氏は危機感を募らせていた。

 さらに過激な言動で物議を醸すブラジルのジャイル・ボルソナーロ大統領に対する現地の抗議活動について質問されると、闘将は「本当に何を考えているのか本当によく分からない。専門家がまだ早いと言っている中、大統領だけがオープンにしましょうという方向に向かっている。光が見えない状況になっている」と語っていた。

 公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でもブラジルのコロナ禍について、レポートしてきた闘莉王氏は先の見えないブラジルの現状を憂いていた。(THE ANSWER編集部)