オーストリア・リンツで開催された「ジェネラリ・レディース・リンツ」(WTAインターナショナル/10月10~16日/賞金総額25万ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、第2シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)がビクトリヤ・ゴ…
オーストリア・リンツで開催された「ジェネラリ・レディース・リンツ」(WTAインターナショナル/10月10~16日/賞金総額25万ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、第2シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)がビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)を6-3 7-5で倒し、今季3つ目、キャリア7つ目のタイトルを獲得した。 この勝利で世界10位のチブルコバは、初のWTAファイナルズ(10月23~30日/シンガポール)出場も決めた。今年は4月のカトヴィツェ、6月のイーストボーンで優勝、さらに他の3大会でも決勝に進出していた。 チブルコバは最初のマッチポイントをサービスのウィナーでものにすると、コートに仰向けに倒れ、喜びの叫びを上げた。
「本当に素晴らしい気分だわ」とチブルコバ。「信じられないような年、素晴らしいシーズンだった」。 チブルコバはブレークポイントをしのぎ、4-3からゴルビッチのサービスゲームをブレークして、第1セットを取った。第2セットでも3-1とリードしたときには、素早く勝利に向かうかに見えていたが、ゴルビッチがバックハンドクロスのウィナーでブレークバックする。チブルコバは4-5からサービスに入ったときにゴルビッチがつかんだ4つのブレークポイントをしのぎ、そこから3ゲームを連取して、(今週はすべての試合を通じて)1セットも落とさないまま、タイトルを獲得した。 今年、世界ランキング178位でスタートさせたゴルビッチは、7月にスイス・グスタードで優勝したあと、キャリア2度目の決勝を戦い、62位にまで駆け上がった。彼女は試合後、チブルコバのことを『パワー・ウーマン』と呼んでいる。 「コート上でのすべての瞬間にそれを感じたわ。彼女は驚くべきパフォーマンスだった」とゴルビッチ。
ゴルビッチはこの決勝が行われた日曜日が24歳の誕生日だった。「私にとって、これは信じられないほど素晴らしい出来事、シーズンになった」 1991年以来、WTAツアーの一角をなしている今大会だが、メインスポンサーが来年の契約を更新しなかったため、現在は不確かな立場に置かれている。(C)AP