11日、世界40位のニック・キリオス(オーストラリア)がTwitterで、ATP(男子プロテニス協会)を批判する投稿を行った。【関連記事】ジョコビッチ、全米OPが検討中の新型コロナ対策に「あり…

11日、世界40位のニック・キリオス(オーストラリア)がTwitterで、ATP(男子プロテニス協会)を批判する投稿を行った。【関連記事】ジョコビッチ、全米OPが検討中の新型コロナ対策に「ありえない」と反発

男子テニスツアーは少なくとも7月中は再開されないことが現時点では既に決まっており、次の焦点は8月の大会、そして8月31日に予定されている「全米オープン」が行われるかどうかとなっている。

ATPやUSTA(全米テニス協会)はもちろんできることならやりたい意向で、いくつかの開催シナリオを模索しているが、キリオスはこの状況の中での開催に否定的だ。

「ATPは"全米オープン"を開催しようとしている。自分勝手だ。明らかにまだ新型コロナウイルスの脅威は去っていないし、(人種主義に関係した)暴動も起きている。テニスを再開する前にこれらの問題を乗り越える必要があるというのが僕の意見だ」

またこの投稿の前には、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)をタグ付けしつつ、「"全米オープン"を開催すべきだと思う?」と問いかけていた。

問いかけられた一人であるジョコビッチは、これより前に別のインタビューで「マンハッタンにはアクセスできず、空港のホテルで寝泊まりし、週に2~3回の検査を受けなければならないだろう。また、クラブハウスに1人しか帯同できないというのは、ありえないことだ。僕らにはコーチ、フィットネストレーナー、理学療法士が必要なんだ」と、開催する場合の新型コロナウイルス対策について反発していた。

ただ、経済的な観点で開催してほしいと考えている選手もおり、選手間でも様々な意見がある。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのキリオス

(Photo by Kelly Defina/Getty Images)