米ツアーでホールインワン、無観客で気づかず「誰も彼にハイタッチしないのか?」 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーの「チャールズシュワブ・チャレンジ」が11日(日本時間12日)、米テキサス州・コロニアルCCで行われ、新型コロナウイルス感染拡大の…
米ツアーでホールインワン、無観客で気づかず「誰も彼にハイタッチしないのか?」
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーの「チャールズシュワブ・チャレンジ」が11日(日本時間12日)、米テキサス州・コロニアルCCで行われ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた中断から約3か月ぶりに無観客で再開した。ギャラリーのいない中、カン・スン(韓国)がホールインワンを達成。PGAツアー公式インスタグラムが動画を公開すると、“静かな快挙”に「信じられない光景だ」と反響が集まっている。
違和感のあるスーパーショットだ。162ヤードの13番パー3。鳥のさえずりが聞こえる中、カンは第1打でアイアンを振り抜いた。「バシュ!」と綺麗なインパクト音を残し、ボールは快晴の空へと飛んでいく。ピン手前数十センチに着弾すると、バウンドしてカップに吸い込まれた。関係者の声がわずかに響いたが、当然ギャラリーの歓声はない。カンや同組の選手は事もなげに歩き出し、快挙に気づいていないようだ。
米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」は「無観客試合でリアクションはとても奇妙だった」と注目。無観客試合で開催された様子について「これは私たちが今まで体験してきた時と違う気持ちになる」とつづり、「最も奇妙だった瞬間はカン・スンが13番でホールインワンを決めた時だ。彼のホールインワンを祝う人は誰もいなかった。カンと彼のグループもまた平然としていた」と説明している。
普段なら大歓声が上がるはずのホールインワン。PGAツアーが公式インスタグラムで動画を公開すると、ファンから驚いた様子のコメントが集まっている。
「良い音だ……」
「無観客だとこうなるよね」
「信じられない光景だ(笑)」
「彼は感情を抑える練習をしてきたに違いない」
「観客がいたら彼は違うリアクションをしていたはずだ」
「誰も彼にハイタッチしないのか?」
「歓声がないなんて変な感じだ」
カンは首位と9打差の2オーバーで110位と出遅れ。ジャスティン・ローズ(英国)、ハロルド・バーナー(米国)が7アンダーで首位発進した。(THE ANSWER編集部)