テニス選手が抱く最大の夢といえば、多くは最高の舞台であるグランドスラムで優勝を飾ることだ。しかし世界40位のニック・キリオス(オーストラリア)はそれを目標にはしていないという。【動画】キリオスとシモンがナダルのサーブ前のルーティーンをモノマ…

テニス選手が抱く最大の夢といえば、多くは最高の舞台であるグランドスラムで優勝を飾ることだ。しかし世界40位のニック・キリオス(オーストラリア)はそれを目標にはしていないという。【動画】キリオスとシモンがナダルのサーブ前のルーティーンをモノマネ!

Tennis World USAによるとキリオスは、コメディアンのエリオット・ロニーとのポッドキャストの中でこう話している。

「グランドスラムで7試合、(1試合につき)3~4時間プレーする可能性があるのに、自分の体が持ちこたえられるとは思わないよ。できるなら、プレー後は毎回ビールを飲みたい。ただチルアウトしたいんだ。みんなスポーツに真剣になり過ぎていると思う。グランドスラムで優勝することは目標にしていない。ただ自分のやり方でプレーを楽しみたいんだ」

ポイントを得るためには、一見必要がないとも思えるトリッキーなプレーで観客を楽しませるキリオスならではの意見ともいえる。また彼は現在世界40位でトップを目指せる才能を持ちながらも、コーチは雇っていない。それについてもこう言及している。

「個人的には、ちょっとお金の無駄だと思うんだ。彼らの時間のほとんどを無駄にしたくないから、コーチを雇うのは無意味だよ」

真剣勝負が醍醐味のテニスだが、キリオスのような特異な存在がテニス界を盛り上げているのも事実。ツアーが再開されたら、またキリオスがどんなプレーを見せてくれるのか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのキリオス

(Photo by Kelly Defina/Getty Images)