アメリカサッカー連盟(USSF)は10日、ある規約についての廃止を決定した。

今回廃止が決定したのは、「604-1」に制定されているもので、「国歌が流れている間は起立しなければいけない」というものが取りやめになる。

この規約は、2016年に白人警察官による黒人射殺事件が起こり、これが人種差別的な事件として抗議活動に発展。NFLのコリン・キャパニックが国歌で起立を拒否したことをきっかけに、アメリカ女子代表MFミーガン・ラピノーも同調し、起立しなかったことで制定されていた。

ラピノーはアメリカ女子代表の中心選手だが、試合時の国歌演奏時には他の選手が胸に手を当てている中、後ろで手を組み歌うことはない姿勢を貫いている。

しかし、今年5月25日、アメリカのミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警察官により殺害。これは、フロイドさんの首元を白人警官がヒザでおよそ9分間押さえつけたことによるもので、再び人種差別だとして抗議活動が世界中で起こっていた。

USSFは「Black Lives Matter」として行われている人種差別への抗議活動を支持する上で、この取り決めが誤っているとし、今回廃止することを決定。選手たちの主張が改めて自由であるとし、スポーツ界が与える影響について再認識させられたとした。

「我々は、特に選手に耳を傾け、我が国の黒人、およびその他のマイノリティコミュニティの現実的で意味のある体験を理解し、それを認めるための十分なことをしてきていません」

「選手、特に黒人選手のスタッフ、ファン、および人種差別撲滅を支援する全ての人に謝罪します」

「スポーツは善のための強力なプラットフォームであり、我々は我々のプラットフォームを、効果的に利用していません。これらの問題について、多くのことがさらにできます」

「あらゆる形態の人種差別、差別、および不平等と戦うために、プラットフォームをどう最適化し、活用できるのかを決定するのは、選手たち次第です」

「我々は選手のためにここに存在し、社会正義を達成するための彼らの努力を高めることで、彼らをサポートする準備ができています」

「過去を変えることはできませんが、未来を変えることはできます。我々はこの変更への取り組み、近い将来にサポート活動を実施する予定です」

ジョージ・フロイドさんの死を受け、全世界で起きている人種差別への抗議活動はサッカー界にも波及。各選手が訴える他、チーム単位でも抗議の姿勢を示すケースが出ており、改めてその考え方を見直す時が来たようだ。