リバプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏が、現キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが逆境…

リバプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏が、現キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが逆境を乗り越えた瞬間を語った。

今でこそリバプールのキャプテンとして堂々とした姿を見せるヘンダーソンだが、そのリバプールでのキャリアは順風満帆ではなく、2011年のクラブ入団時は、クラブ内外からのプレッシャーに苦しみ、一時は放出候補に挙がったこともあった。

ヘンダーソンとキャリア終盤にチームメイトとしてプレーしたキャラガー氏は、イギリス『スカイ・スポーツ』の番組内で当時を回顧。チームメイトからの見る目を変えさせたある事件について語った。

「ヘンダーソンがチームに来た当初、私はサンダーランドでの彼を少し見ただけで、あまり彼のことは知らなかった。加入当初に彼がアンフィールドでタックルを途中でやめたことが何回かあり、観客が『そんなプレー要らないんだよ』というような雰囲気になったのを覚えているよ。そして彼はそういう選手として見られるようになってしまったんだ」

「ジョーダンはそれにだんだんウンザリするようになったと思う。今の彼はピッチでのインテンシティが高く、相手選手に詰め寄ったり、審判に激しく抗議したりする選手になったがね」

「半年くらい前に彼にインタビューをしたが、最初のシーズンに彼がルイス・スアレスとちょっとした言い合いというかケンカをしたことを話してくれた」

「彼はチーム内の一部の選手から、自分がリバプールのレベルに達しているのかという疑念を持たれていることに憤りを感じていたんだ」

「決して大きなことではなかったが、トレーニングでルイス・スアレスと言い合っていた。それを見て私は『うん、良いね』と思ったよ」

「なぜならルイス・スアレスは当時チームで最高の選手だったし、スティーブン・ジェラードとルイスが彼に出したパスか何かについてイライラを募らせていたんだ。そして20や21歳くらいの若手の選手としてあの場面で言い返せるということは、それだけ自分が大きな思いを持っているということを周囲に示したんだ」

「そしてそれまで彼がどんな思いをしてきたかも分かった。『もう俺は気にしない。クラブで一番上手い選手だろうが、俺に何か言ってくるなら黙ってはいない』という感じだったんだろう」

「ブレンダン・ロジャーズが来た時も、彼はキャリアの終盤を迎えていた私と同じようにヨーロッパリーグ(EL)に出場するサブチームに入れられていて、私たちは2人ともトップチームに戻るために必死だった」

「ロジャーズ監督が彼をフルアムへ移籍させようとした話も既に世に出ていると思うが、その時だって彼は憤っていたし、それを決して受け入れず、レギュラーの座を勝ち取るために戦ったんだ。彼の本質はそういうところから垣間見えたし、そういう強いパーソナリティを自分の中に持っていれば、いつか報われる日が来る」

「それがチャンピオンズリーグ(CL)の優勝キャプテンになれたということだろうし、クラブ史上初のプレミアリーグ優勝キャプテンになろうとしていることだろう。彼が初めてクラブに来た時、将来こうなるなんて誰も信じなかっただろう。でも彼のように強いパーソナリティを持って周囲の自分に対する意見を変える力を持った選手を決して甘く見てはいけないんだ」