2016年のMotoGP第15戦MOTUL日本グランプリ。Moto3クラスで母国優勝の期待がかかった尾野弘樹(Honda Team Asia)は3位でチェッカーを受けるも、レース後の車検で違反が見つかり失格となってしまった。昨日の予選ではキ…
2016年のMotoGP第15戦MOTUL日本グランプリ。Moto3クラスで母国優勝の期待がかかった尾野弘樹(Honda Team Asia)は3位でチェッカーを受けるも、レース後の車検で違反が見つかり失格となってしまった。
昨日の予選ではキャリア初となるポールポジションを獲得するが、金曜日のフリー走行でのスローダウン走行でペナルティを取られ、3グリッド降格。4番手から決勝スタートを迎えた。
序盤からトップ6台が集団を作っての接近戦が展開され、その中に尾野も加わって上位を狙う。前半はやや苦しいレース運びとなったが、折り返しを過ぎた12周目に5番手に浮上すると、それを皮切りに一気にペースアップ。ダウンヒルストレートから90度コーナーへのブレーキングで前のマシンをパスしていく流れで、残り5周で3番手に浮上した。
そこからアンドレア・ミーニョ(SKY Racing Team VR46)と激しいバトルを展開。残り2周で再び3番手を取り戻すがニコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)も加わっての三つ巴バトルに。最終ラップのV字コーナーで尾野を抜きかかろうとしたミーニョが転倒するなど、激しいポジション争いとなったが、最後まで3位の座を守りきり、チェッカーフラッグ。スタンドに詰めかけたファンからも大歓声が沸き起こり、日本人ライダーが母国日本グランプリで表彰台に上がるという嬉しいニュースを喜んだ。
しかし、レース後の車検で最低重量が規定に達していなかったことが判明し、失格となってしまった。
なおMoto3の優勝はエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が最終ラップで逆転し優勝。最後はブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)と並んでチェッカーを受け、わずか0.017秒差でバスティアニーニが先着。最高峰クラスをもしのぐ白熱したバトルとなった。
また鈴木竜生(CIP-Unicom Starker)は15位に入りポイントゲット。今回ワイルドカード参戦を果たした岡崎静夏(UQ&テルル KoharaRT)は26位で完走を果たした。
2016MotoGP日本グランプリ Moto3《画像 GettyImages》
2016MotoGP日本グランプリ Moto3《画像 GettyImages》
2016MotoGP日本グランプリ Moto3《画像 GettyImages》
尾野弘樹《撮影 吉田知弘》
岡崎静夏《撮影 吉田知弘》