ラ・リーガのある幸せ。再開が待ち切れない！

PR：WOWOW(左上から時計回り）グリーズマン、ジョアン・フェリックス、アザール、乾貴士、メッシ、久保建英　Getty Images３月14日、スペイン全土に非常事態宣言が発令されると、ラ・リーガとスペインサッカー連盟は翌週にリーグ戦…

PR：WOWOW

(左上から時計回り）グリーズマン、ジョアン・フェリックス、アザール、乾貴士、メッシ、久保建英　Getty Images

３月14日、スペイン全土に非常事態宣言が発令されると、ラ・リーガとスペインサッカー連盟は翌週にリーグ戦の無期限延期を発表した。
あれから約３カ月、ウイルスの鎮静化傾向を受け、欧州5大リーグではブンデスリーガが先陣を切り再開。ラ・リーガは続く２番手となり６月11日のセビージャ対ベティスのセビージャ・タービーから再開の時を迎える。

残り11節---。注目すべきは勝点58で首位を走りリーグ３連覇を狙うバルセロナと、それを２差で追うR・マドリードの優勝争いの行方だ。

第26節“伝統の一戦”クラシコでは、リーグ４連勝中の首位・バルセロナと、勝点２差で2位のＲ・マドリードが対戦。戦前の予想通りバルセロナがボールを保持し、Ｒ・マドリードがカウンターを狙う試合展開となったが、ホームスタジアム・サンティアゴ・ベルナベウで勝利への執着心を見せた白い巨人がヴィニシウスとマリアーノ・ディアスのゴール（２－０）でカタルーニャの雄を退け首位に躍り出た。

しかし、翌節、Ｒ・マドリードが躓き、バルセロナが勝ったことで再び両チームの順位が入れ替わっている。この火花散るデッドヒートは最後まで見逃せないだろう。

また、上位４チームまでに与えられるＣＬ出場権争いも熾烈を極めている。勝点47で３位のセビージャから６位のアトレティコ・マドリードまでは僅か２ポイント。終盤に向けて上位陣のギアが上がりそうだ。

再開初戦、バルセロナは久保建英が所属するマジョルカと対戦する。バルセロナの下部組織で育った久保は19年夏にＦＣ東京からＲ・マドリードへ完全移籍。シーズン開幕後にマジョルカへ１年間の期限付き移籍が決まり、ここまでリーグ戦24試合で３ゴールを記録し存在感を放っている。言わずもがな高いサッカーＩＱはもちろんのこと、キレのあるドリブルと精度の高いキックは19歳と思えぬクオリティーを持つ。この若き日本人アタッカーとバロンドールを歴代単独最多６度受賞している天才リオネル・メッシとの対決にも注目だ。

一方、Ｒ・マドリードは、乾貴士が所属する16位エイバルと対戦予定だ。スペインでプレーする日本人選手としては史上最長を更新する５シーズン目を迎えている乾。今シーズンは、20試合に出場し１ゴールと攻撃面での物足りなさは残るが、守備面での貢献の高さもあり主軸としてチームをけん引している。ラ・リーガにおける日本人最多ゴールや最多出場記録を有し、他の日本人プレーヤーの追随を許さない。