ラファエル・ナダル(スペイン)は、先日インタビューで、自分は政治的な主義や信条には興味はない、ただ国のために最上のことを望んでいるだけだと話した。Tennis World USAが報じた。【動画】世界一の歓声の中でナダルの激しい試合 201…

ラファエル・ナダル(スペイン)は、先日インタビューで、自分は政治的な主義や信条には興味はない、ただ国のために最上のことを望んでいるだけだと話した。Tennis World USAが報じた。【動画】世界一の歓声の中でナダルの激しい試合 2019全米OP決勝ナダルは、出身地であるマヨルカ島のマナコルで、主催するラファ ナダル・アカデミーを再開。そこではたくさんの生徒たちがテニスと学業に励んでいる。

新型コロナウイルスが世界に感染拡大した3月の初めから、プロテニスツアーは中断。ツアーが中断したのは、ナダルがアカプルコで1セットも落とさず優勝した直後だった。

彼は、インタビューで「政府が右派であろうと左派であろうと、その真ん中であったとしても構わない。望むことは同じだ。僕は政治のことを考えて話しているんじゃない、市民として言うんだ。政府には国民のためにできる限りのことをして欲しい」と語った。

「政府の政党が何であろうと、僕には関係ない。政治家にも興味はない。誰でもいいからこの状況を何とかして、死者の数がなるべく少なく、経済への影響も可能な限り小さくしてほしい」

ナダルとマッツ・ビランデル(スウェーデン)は男子テニス史上でただ二人、3つの異なるサーフェス(ハード、グラス、クレー)で少なくとも2度のグランドスラム優勝を遂げている。男子でキャリア・ゴールデンスラム(グランドスラム4大会優勝とオリンピックシングルスでの金メダル)を達成したのも、ナダルとアンドレ・アガシ(アメリカ)の二人だけだ。

2010年にナダルは男子選手でただ一人、同一年に3つの違うサーフェスでグランドスラム優勝を遂げた選手となった(「全米オープン」は1974年まで、「全豪オープン」は1987年までグラスコートだったので、それ以前はハードコートのグランドスラムはない)。

またナダルは年間で最低1回のグランドスラム優勝を10年(2005年~2014年)連続で果たしており、これは最長記録。屋外コートでの優勝83回は最多記録だ。

ナダルは世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の、トップ選手たちが下位ランクの選手たちを経済的に援助する計画に賛同。「いくつかの方策が取られているが、その中の一つは下位ランクの選手たちを援助する基金にトップ100の選手たちが貢献することだ」

「彼らは僕らより困窮している。この基金は彼らだけでなく、テニス界全体を助けることになる。困難な時には、自分より弱い立場の人々のことを考えるものだ」とナダルは説明した。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「全豪オープン」でのナダル

(Photo by TPN/Getty Images)