ノジマTリーグ女子2連覇を果たした日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)が6月9日、ホームタウンの大阪府貝塚市に優勝報…
ノジマTリーグ女子2連覇を果たした日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)が6月9日、ホームタウンの大阪府貝塚市に優勝報告を行った。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から報告会はオンラインで行われ、東京五輪女子団体代表の平野美宇をはじめ、早田ひな、森さくら、前田美優ら主力選手と村上恭和総監督らコーチスタッフ陣が出席。貝塚市役所の藤原龍男市長とTリーグのオフィスから参加した松下浩二チェアマンがオンラインでつながれた。
リーグ発足2年目の2019-2020シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当初3月14日に予定されていたプレーオフファイナル(レギュラーシーズン1、2位のチームが年間優勝をかけて戦う頂上決戦)が開催中止に追い込まれた。そのため、女子は2019年8月~2020年2月のレギュラーシーズンで1位となった日本生命が年間優勝となり、男子もレギュラーシーズン1位の木下マイスター東京が優勝して2連覇を飾った。
森さくら 写真提供:日本生命レッドエルフ
チームを2年連続優勝に導いた名将・村上総監督は、リーグ初年度が13勝8敗、2ndシーズンが14勝7敗という数字を挙げて、「勝敗はそれほど変わっていませんが、大事な試合で勝利できたことが大きかった」と分析。シーズン最終戦のトップおとめピンポンズ名古屋戦で15歳の赤江夏星が、森薗美咲を下す金星を挙げ期待に応えた試合などを指して、「中学生などのジュニア世代を育成してきた成果」とも語った。
松下チェアマンも最も印象に残った試合にこの最終戦を挙げ、「選手の活躍はもちろんのこと、村上総監督の采配が光った」と話した。
思えば2019-2020シーズンは東京五輪代表選考の影響で、どのチームも主力を欠いた。日本生命でもエースの平野がマッチ数3にとどまるなど"人手不足"は否めなかった。その中で気を吐いたのが森。リーグ最多の14勝で年間MVPを受賞し、「2ndシーズンはたくさんの試合の機会に恵まれて、MVPも獲得することができました。3rdシーズン目もチームに少しでも貢献できるように頑張りたい」と抱負を述べた。
平野はシーズン終盤にしか出場できなかったが、ホームタウンである貝塚市と地元ファンの応援に感謝の意をあらわし、「今はなかなか試合などが開催されていない状況ですが、自分にできることをしっかりとして、3rdシーズンも日本生命レッドエルフの優勝に貢献できるように頑張りたい」と3連覇を誓った。
平野美宇 写真提供:日本生命レッドエルフ
チーム2番目の勝ち星を挙げるとともに、全日本選手権で初の女王に輝いた早田も、「2連覇を達成することができ、いつも熱い声援を届けてくれるファンの方々に恩返しができたかなと思います。こういう状況だからこそ3rdシーズンに向けてしっかり練習に取り組んでいきたい」と感謝を伝えた。
チームの本拠地である貝塚市は、来夏に延期された東京五輪で台湾女子代表チームのホストタウンに登録されるなど、卓球を通じた地域活性に力を入れている。そのことも踏まえ藤原市長からは、「連覇おめでとうございます。3連覇を目指して頑張っていただきたい。貝塚市は幼稚園や小学校、認定子ども園で子どもの卓球に力を入れている。卓球を通して地域の街づくりと人づくり、市民の皆さんの絆を強めていきたい」とエールを贈った。
高いチーム力でTリーグをけん引する日本生命は練習拠点の貝塚コーポレートスポーツ施設内に体育館と選手用の寮を完備している。そのため、新型コロナウイルス感染予防管理を徹底しやすく、所属選手たちは緊急事態宣言による自粛期間中も練習の場を失わずに済んだ。これは企業の強力なバックアップ体制によるものだが、同時に日本にTリーグが発足したことの恩恵とも言えるだろう。
(文=高樹ミナ)
早田ひな 写真提供:日本生命レッドエルフ
前田美優 写真提供:日本生命レッドエルフ
写真提供:日本生命レッドエルフ
写真提供:日本生命レッドエルフ