カシメロプロモーター「モンスター狩りのシーズンが始まるぜ、ベイビー」 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に向けて調整中。カシメロのプロモー…
カシメロプロモーター「モンスター狩りのシーズンが始まるぜ、ベイビー」
ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に向けて調整中。カシメロのプロモーターは「モンスター狩りのシーズンが始まるぜ、ベイビー。ビバ、カシメロ!」と息巻いているようだ。米専門メディア「マックスボクシング」が報じている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月25日に予定されていた3団体統一戦は延期となった。米ラスベガスで合宿を続けているカシメロ。所属する「MPプロモーションズ」のプロモーター、ショーン・ギボンズ氏はモンスターの恐ろしさを理解しているようだ。記事では警戒感を強めたコメントを残している。
「我々はイノウエ戦で何が待ち構えているのか熟知している。この男はビッグパンチャーだ。こちらが強打を放てば、爆弾が投下されることも注意しなければいけない」
数々の猛者をハードパンチで沈めてきた井上。カシメロがパンチを打ち込めば、強力なしっぺ返しが来るかもしれないという。しかし、カシメロの経験値についても太鼓判を押しているようだ。
「何度も世界王者になれるものではないし、超優秀なファイターでなければ、カシメロのように敵地で勝利を手にできるものでもない。タイ、中国、メキシコ、英国、そして、米国だ。リングができれば、関係なしだ。ビバ、カシメロは自分の仕事をするために乗り込み、戦いに勝つんだ」
敵地で勝利を重ねてきたカシメロを絶賛。互いの母国ではなく第三国での対決だが、アウェーに慣れた愛弟子に期待しているようだ。
ギボンズ氏はビッグマッチに早くも興奮気味? 「ビバ、カシメロ!」
また、強打と好戦的な姿勢に定評のあるカシメロに対し、フィリピンメディアではフィジカルトレーナーのメモ・エレディア氏が長期戦を想定する姿勢を示していた。ギボンズ氏は井上に敬意を払いつつ、カシメロのスタミナにも期待しているようだ。
「イノウエはとても技術のあるファイターでパンチもある。彼には多くの敬意を払っているが、彼だって被弾するんだ。となると、どうなるだろう。カシメロは1ラウンド目から試合の最後の瞬間まで応酬できる男だ」
井上は昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝で5階級制覇王者だったノニト・ドネア(フィリピン)と対戦。右目眼窩底と鼻骨を骨折したが、判定勝ちを収めた。十分な休養期間を経て臨む3団体統一戦。ギボンズ氏はこう続けている。
「イノウエはかなりしばかれたドネア戦から完全に回復した。うちのヤツはモンスターのような訓練を続けている。モンスターハンターと呼ぶべきか。リングで相見える時、モンスターハンティングのシーズンが正式に開幕するんだぜ、ベイビー。ビバ、カシメロ!」
愛弟子のモンスター狩りに絶大な自信をみなぎらせているようだ。(THE ANSWER編集部)