カシメロのトレーナー・エレディア氏が語る「序盤に爆発的になるのではなく…」 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に向けてパンチ力強化に磨きを…

カシメロのトレーナー・エレディア氏が語る「序盤に爆発的になるのではなく…」

 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に向けてパンチ力強化に磨きをかけているようだ。陣営にはフィジカルトレーナーのメモ・エレディア氏が5月26日に合流。着々と準備を進めている様子をフィリピンメディアが報じている。

 4月25日に米ラスベガスで予定していた一戦は新型コロナウイルスの影響で延期となった。次戦の日程は未定となっている中、フィリピン紙「ザ・フィリピンスター」の公式サイト「フィルスター.com」がカシメロの記事を掲載。「カシメロ対イノウエはより危険なものになるだろう」の見出しでこうつづっている。

「4月25日に予定された試合が延期になったにも関わらず、トレーニングをやめなかったので、カシメロの状態はすでにできあがっているという。メモ・エレディア氏はカシメロの一撃をさらに強化するために、トレーニングキャンプに戻ってきた」

 エレディア氏は、昨年11月にゾラニ・テテ(南アフリカ)から王座奪取した時もカシメロのフィジカルトレーナーを担当。2月から米国で調整を続けるカシメロの近況をこう語っているという。

「カシメロはパワフルなパンチャーだ。どんどん強くなってきている。その中で私は彼が最初の数ラウンドで爆発的になるのではなく、12ラウンド通してそうであってほしいと願っている。彼は試合に向けてパーフェクトになるだろうね」

万全調整を強調「今の段階で100%の状態に持っていくことは可能」

 テテに3回TKO勝ちするなどパンチ力や好戦的なスタイルに定評のあるカシメロ。強打をさらに磨いているようだが、エレディア氏はモンスターに対して長いラウンドでも戦えるように望んでいるという。さらにこう続けた。

「私たちはペースを上げて、オーバーワークにさせたくない。時間はたっぷりあるんだ。今の段階で彼はもう100%の状態に持っていくことは可能だろう。しかし、そうはさせたくない」

 当初の4月から大幅にずれ込むビッグマッチ。同メディアは「まだピークに持っていく時間ではないという」と記しており、減量期間などを踏まえて調整しているようだ。(THE ANSWER編集部)