世界耐久選手権(WEC)第7戦・富士6時間レースは15日、公式予選を実施。GTカテゴリーのトップクラス「LMGTE-Pro」では、今季新参入のフォードGTが1-2を占めている。最前線のLMP1-Hクラスだけでなく、各クラスで毎戦、激しい戦い…
世界耐久選手権(WEC)第7戦・富士6時間レースは15日、公式予選を実施。GTカテゴリーのトップクラス「LMGTE-Pro」では、今季新参入のフォードGTが1-2を占めている。
最前線のLMP1-Hクラスだけでなく、各クラスで毎戦、激しい戦いが展開されているWEC。なかでもフェラーリ、アストンマーティン、ポルシェの争いに今季からフォードも加わったLMGTE-Proクラスは、LMP1-Hと並ぶもうひとつのマニュファクチャラーウォーズといってもいい激戦区だ。
富士のポールポジションを獲得したのは、フォード・チップ・ガナッシ・チームUKが走らせるフォードGTの66号車(S.ミュッケ & O.プラ)。これに0.044秒差で僚機67号車(A.プリオール & H.ティンクネル)が続き、フォード1-2という予選結果になった。3-4位にフェラーリ、5-6位にアストンという形勢で決勝を迎える。
果たしてフォードGTは、このままルマン24時間(WEC第3戦)以来となる今季2勝目を挙げることができるだろうか。今季最多3勝のフェラーリ、2連勝中のアストンの巻き返しも、もちろん予想されるところだ。
LMP2クラスのポールポジションはG-Driveレーシングの#26 オレカ05-ニッサン(R.ルシノフ & A.ブランドル & W.スティーブンス)が獲得。中野信治が乗るマノーの#45 オレカ05-ニッサン(T.グレイブス & A.リン & 中野)は予選7位。
LMGTE-Amクラスでは、アストンマーティン・レーシングの#98 アストンマーティン・ヴァンテージV8(P.ダラ・ラナ & P.ラミー & M.ラウダ)がポールポジションをゲット。山岸大(ゆたか)が乗り組むラルブル・コンペティションの#50 シボレー・コルベットC7(山岸 & P.ラグ & R.テイラー)は予選3位だった。
決勝日も好天が予想される富士スピードウェイ。場内ではレース以外にもAKB48 Team 8のスペシャルライブ等のイベントが多数展開される予定だ。レースの方も日本勢の活躍をはじめ、各クラス大いに盛り上がる展開となることが予想される。
クラスポール獲得の#66 フォードGT、プラとミュッケ。写真:FIA WEC
LMP2クラス予選1位の#26 G-Driveレーシング。写真:FIA WEC
クラスポール獲得を喜ぶ#26のドライビングクルーたち。写真:FIA WEC
LMGTE-Amクラス予選1位の#98 アストンマーティン。写真:FIA WEC
LMGTEカテゴリーのフェラーリ。写真:FIA WEC
LMGTEカテゴリーのポルシェ。写真:FIA WEC
山岸大らが乗る#50 コルベット。撮影:遠藤俊幸