シーズン勝点100、またはそれ以上の記録に到達するのは並外れたチームである。過去にそれを証明してきたのは、ヨーロッパの6つのクラブだけで、そのうち5つは最高レベルのクラブだ。 今シーズン、監督ユルゲン・クロップのリヴァプールは、プレミアリー…
シーズン勝点100、またはそれ以上の記録に到達するのは並外れたチームである。過去にそれを証明してきたのは、ヨーロッパの6つのクラブだけで、そのうち5つは最高レベルのクラブだ。
今シーズン、監督ユルゲン・クロップのリヴァプールは、プレミアリーグに呼称が変更されてからは初めてとなる30年ぶり19個目の国内タイトル獲得に向けて、極上のフォームを維持していた。新型コロナウイルスのパンデミックによって中断されているイングランド・プレミアリーグだが、今月17日から再開されることが決まり、リヴァプールが栄冠を手にするのは時間の問題となっている。
注目するべきは勝点をどこまで伸ばせるかだろう。残り9試合を残して勝点82を獲得しているアンフィールドのクラブは、全勝すれば史上最高となる勝点109に達する。
プレミアリーグで過去に勝点100を達成したクラブは、2017/18シーズンのマンチェスター・シティしかない。ペップ・グアルディオラのチームは、プレミア史上初となる勝点100の偉業を築いた。クロップのレッズがこの記録を抜くには6勝以上が必要だが、その先に目を向けたい。
■勝点100のチーム
ペップのシチズンのように、ジョゼ・モウリーニョのレアル・マドリー(2011/12)、ティト・ビラノバのFCバルセロナ(2012/13)も勝点100の記録を打ち立てた。
彼らを超えるのが、監督アントニオ・コンテが率いたユヴェントスで、2013/14シーズンのセリエAで勝ち点102に到達した。その10年前の2001/02シーズンには、マーティン・オニール率いるセルティックがスコティッシュ・プレミアリーグで103ポイントという驚異的な成績を収めている。
しかし、さらに上がいる。国内選手権で最多勝点記録を保持しているのは、ウェールズの名門バリー・タウン・ユナイテッドAFCだと、UEFAは発表している。選手兼監督のゲイリー・バーネットは、チームを再現不可能と思われる偉業に導いた。1996/97シーズンは40試合で1敗を喫しただけで105点。1年後の1997/98シーズンには勝点104を獲得した。
クロップのリヴァプールは、不滅と思われたこの大記録をも超える可能性がある。