4種類の4回転を跳ぶ15歳、コンマ数秒の世界で発揮する修正能力とは

 フィギュアスケートの15歳アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が母国でインタビューに応じ、その内容をロシアメディア「sports.ru」がレポート。4種類の4回転ジャンプを跳ぶ“天才少女”は、自身のジャンプの極意を明かしている。

 ロシアの有名女性ジャーナリスト、マリヤ・コマンドナヤ氏のインタビューに応じたトルソワ。記事では、最もお気に入りの4回転について「トウループ」と語った15歳は、昨シーズンで最も記憶に残った大会を問われると「4回転ジャンプを4本跳んだジャパンオープンです」と明かし、4回転ジャンパーらしいこだわりを覗かせている。

 フィギュアの次に好きなスポーツについては「新体操やアーティスティックスイミングが好きです。あとバレエも。それはスポーツではないですが」と回答。続けて「他の種類のスポーツにおける自分の姿を想像できますか?」との問いを受けると、他競技に対して独特の興味を示している。

「想像できませんが、試してみたいです。バレエでつま先で立ってみたりしたんです。コーチとは以前、練習もしていました。あと、なぜかはわかりませんが、棒高跳びをすごくやってみたいです。うまくいかないと思いますが、彼らがジャンプの瞬間に何を感じるのか興味があります」

 同じようにジャンプが勝敗に直結する競技である棒高跳びの思考に興味を寄せたトルソワ。「あなたは自分のジャンプの瞬間に何を感じますか? 何か考えたりできるものなのですか?」と質問されると、独自の空中感覚を明かした。

「空中で立て直すために何が必要かを理解し、少し修正することができます」

「ほとんどできません。私はジャンプの前、正確に跳ぶために何をするのが必要かを考えます。もし何かうまくいかなかったら、空中でジャンプを立て直すために何が必要かを理解し、少し修正することができます」

 ジャンプにズレを感じた際、空中で修正できると驚きの能力を明かした。インタビュアーも「ジャンプを立て直すというのはどれだけ現実的なことですか? それはコンマ何秒しかないでしょう」と畳みかけた。

「すごくうまく踏み切って回転したと思っても転倒する時がありますし、逆に確実に転倒すると思っても跳んでいる時にどうにかして着氷するようにできる時もあります」

 こう語ったトルソワは「もちろん、すべてのジャンプをコントロールしようと努めます。ジャンプを跳ぶために何をする必要があるかを知っています。しかし、4回転ジャンプに関してはまだ全部はできていないです」と課題も口にした。

 独自の空中感覚で次々と4回転ジャンプを成功させてきたトルソワ。インタビューでは5種類目となる4回転ループの習得にも意欲を見せていた。このオフにエテリ・トゥトベリーゼ氏からエフゲニー・プルシェンコ氏の下に移籍した15歳。そのジャンプセンスで新シーズンでさらなる躍進を目指す。(THE ANSWER編集部)